2001/10/31
「チーマー」と呼ばれる少年グループのメンバーの摘発が、広島県内で相次いでいる。暴走族同様、暴力団関係者などの「面倒見」を後ろ盾とし、脱会をめぐって集団リンチ事件を起こすなどの無軌道ぶりが明らかになっているが、離合集散が激しく、県警も実態をつかみきれていない。 (暴走族取材班)
週末の深夜。照明が消えた広島市北部の公園に、オートバイの爆音をまき散らしながら「チーマー」の少年たちが集まってきた。 「特攻服」の暴走族と違い、ジーンズやスポーツウエア姿。チームの名前が背に入ったそろいのウインドブレーカーを着込むこともある。 グループの結成は三年前。現メンバーは高校中退者ら十人足らず。集会は月三回、土曜日に深夜まで、愛車の改造談義などを交わす。 その間、メンバーの携帯電話には度々、面倒見からの連絡が入る。「ひまつぶしに呼ばれたり、食事に連れて行ってもらったりする」という。 暴力団の恐怖の支配下にある―。県警の見方に対し、あるメンバーは「おれらは好きでやりよる」と反発。一方、上納金については「大変なこともあるが、(金が)集まらんことは、あってはいけん」と明かした。 犯罪集団化の実態も暴走族と重なる。今月、脱会メンバーをかくまった高校生三人を集団リンチした、として府中署が「チーマー」の面倒見とメンバー三人を暴力行為法違反容疑で逮捕したほか、広島南署も暴行や連続バイク盗容疑の「チーマー」少年を相次ぎ逮捕した。 一九九三年ごろ、東京・渋谷などにたむろする非行グループが初めて「チーマー」と呼ばれるようになったとされるが、広島県内で存在が目立つようになったのはここ数年。二年前の「えびす講騒動」では、暴走族とともに警官隊と衝突する「チーマー」が確認されている。 県警の推定では、「チーマー」は広島市と周辺で十四グループ、二百十人。福山東署管内で十グループ、百十六人などとされている。が、メンバーの入れ替わりが激しいうえ、集団暴走をしないなどから、その活動は見えにくい。
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