中国新聞
2001/12/28
断ち切れ 暴走の連鎖  
黒い影の支配 強く実感
  読者の声とアンケートから (上)

「上納金制度」に怒り

 暴走族への認識や対策についての中国新聞社のアンケートには、二千六十人の読者から回答をいただきました。集団暴走、窃盗などの犯罪、暴力団とのつながり…。「暴走の連鎖」が市民生活を脅かす実態が、あらためて浮き彫りになりました。アンケート結果の詳しい内容と、これまでに届いた声を紹介します。

(暴走族取材班)

 「面倒見」。今年の下半期、広島県警の相次ぐ摘発で存在がクローズアップされました。多くが指定暴力団共政会などの組員やその周辺者たち。暴走族がなくならない背景について、24・4%が「暴力団の介在」と答えたのは、面倒見を通じた暴力団の支配構造が周知されてきた表れと言えます。

 電子メールやファクスでも「暴走などの行為をしているのは暴力団とみなして取り締まりを」など、厳罰を望む声が相次ぎました。

 暴走族の迷惑、脅威の具体例について、「治安への不安」や「窃盗、恐喝などの犯罪」など「騒音」以外の項目を挙げる人は、合わせて半数近くになりました。そうした犯罪に手を染める背景の一つに、面倒見への「上納金制度」がある実態も、幅広く知られてきました。

 「奪われた金は暴力団に流れる、けがもさせられるではたまらない。正直者がばかを見る世の中はおかしい」とメールには怒りがにじみます。離脱メンバーへのリンチなどを含め、暴力団を背景にした「恐怖の支配」の根絶は大きな課題です。

 十一月の胡子(えびす)大祭(えびす講)。広島市中区のアリスガーデンなどでは、集会を開く暴走族に、面倒見たちが市民監視の中で指示を出していました。「暴走族や暴力団がわが物顔。祭りではない」(西区の女性)。暴走族への怒りが、暴力団への怒りと重なってきました。

 そのほかの暴走族がなくならない背景については、半数が「家庭の問題」と答える一方、「地域の結びつきの薄れ」は9・2%。「親だけではだめ。地域だけでもだめ。警察だけでもだめ。三者が協力しなければ」。暴走族少年の母からのファクスです。

 「学校教育の問題」も8・0%ありました。同世代の十代では12・1%でした。中学三年の女子生徒のメールはつづります。「校則違反、タバコ、ピアス…。『族』の輪が広がっていくのです」。暴走族に足を踏み込む「危険信号」が校内にまん延している現状を訴えます。

暴走族に関する情報、ご意見をお寄せください。
  ■ファクス 082(236)2321   ■電子メール shakai1@chugoku-np.co.jp


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