2002/03/25
広島市の暴走族が週末の夜にたむろし、集会する場が、市街地から周辺の河川敷や住宅地へと移り始めている。二十三日深夜には、約六十人が西区の太田川放水路の河川敷に集まった。市中心部の公園に集まる少年たちに帰宅を促す住民の運動、集会を規制する市の暴走族追放条例案…。「逆風」に追いやられての分散のようだ。 (暴走族取材班)
二十三日夜、「呼びかけ運動」に参加した約三百人の住民たちが中区のアリスガーデンで取り囲んだ暴走族少年らは二グループ、二十人余り。近くの袋町公園には姿が無かった。「ずいぶん少なくなった」。住民や広島県警幹部も口をそろえた。 そのころ、西区内の河川敷では九グループ、約六十人の暴走族少年たちがそれぞれの旗を立て、円陣を組んでいた。辺りに人けはなく、やっと顔が分かるほどの暗闇。あちこちでたばこの火や携帯電話の明かりが浮かぶ。一斉に声を張り上げ、集会を終えたのは午前零時前だった。 メンバーらは、住民の呼びかけ運動が始まる二月中旬までは、中心部の袋町公園で集会をしていた。ある少年(18)は「目立たんけえ面白くない」。別の少年は「集会をさせんようになる条例はできるし、たくさん大人が来て、帰れと言われるし…」と不満げだ。 県警は、中区周辺部の住宅街などでも別の連合組織の集会を確認している。「分散化」について、暴走族対策課などは「条例案や住民運動へのけん制」とみる。 一方、暴走族と識別されないため、特攻服を脱いで集まる動きもある、という。「うちらもばかじゃない。何か手はある。暴走族も集会も絶対なくならん」。ある少女(17)は笑った。 県警は、市条例をにらんだ「面倒見」の指示も、少年たちの動きに大きな影響を及しているとみて、監視を強める。
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