2002/04/04
暴走族の子を持った親の葛藤(かっとう)を報告した連載「『ただいま』が聞きたくて」に対し、読者から感想の電子メール、ファクスが届いています。暴走に向かわせない責任はまず家庭にある―。そんな思いを新たにする意見が目立ちました。一部を紹介します。 (暴走族取材班)
広島市安佐北区の主婦(33)のファクスには、十数年前に見た近所の同い年の男性と、その父親の光景がつづられています。「夜中の十一時ごろ、追いすがる父親をふりきり、爆音とともに消え去っていく子。その子は罪を犯し、逮捕された」 でも男性の今の姿については「過去が想像できないほど変わった」とあります。結婚し、家を建て、家族のために働いているそうです。「家族が彼のことをあきらめなかった。自分を追いかけてくる父親への気持ちが、うっとうしさから、ありがたさに変わったのだろう」と推測し「自分の子どものこと。あきらめないで」と呼び掛けます。 安芸区の自営業の女性(43)からは、息子が暴走族に入った体験談がファクスで送られてきました。「バイクにあこがれ入ってみたが、先輩に服従し、会費の徴収に明け暮れ…」。帰宅した息子の姿を「目はつり上がり、顔はやつれていた。決して幸せそうではなかった」と、つらい記憶をたどります。 最後には、父親が知人の協力を得て他のメンバーと掛け合い、息子を暴走族から離脱をさせたそうです。「父親の男らしさ、頼もしさを目の当たりにし、改心したようだ」と振り返ります。 佐伯区の男性(67)のメールは訴えます。「親たちのやさしい言葉がきずなを生み出す」 しかし「親の責任」についての厳しい意見もあります。連載の前に「(暴走族少年を)温かく見守って」との保護者の声を紹介したところ、安佐南区の男性から「(爆音で)毎夜寝ることのできない状況を繰り返されると、とても『温かく』とは言えない」とのメールが届きました。 暴走の連鎖の影には、被害者がいます。親の「本気」が求められる理由の一つと言えます。
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