2002/04/07
広島市の暴走族の元メンバー三人が十一日、踊りの振り付けを学ぶため、大阪に赴く。習うのは、ロック調にアレンジした北海道民謡に乗って舞う「南中(なんちゅう)ソーラン」。若者たちが踊りっぷりを競う「大阪メチャハピー祭」の主要な演目だ。「広島にも踊りの輪を」と意気込んでいる。 (暴走族取材班)
三人は二十歳代の前半。暴走族をやめた後「面倒見」になるなど現役への影響力を持っていたが、今は更生を決意。ボランティア組織の「広島掃除に学ぶ会」に加わり、学校のトイレ清掃などの奉仕に取り組んでいる。 今回の大阪行きは「学ぶ会」や、暴走族少年らを雇用する建築業者たちのグループ「DIA」などが支援する。今年二月、大阪メチャハピー祭の創始者が広島市で講演し「若者がエネルギーを発散できる舞台を」と提案したのをきっかけに、メンバーたちを将来の指導者として研修に送りこむことにした。 メチャハピー祭は大阪市の繁華街で一昨年から開かれ、昨年十一月の二回目には約三千人の若い踊り手が参加している。 多くの出演者が演目にする「南中ソーラン」は一九八〇年代、北海道の稚内南中学校が校内暴力などを克服する過程で生まれた。ロックのリズムに乗った勇壮な踊りでメチャハピー祭のほか、各地の学校や地域のイベントが取り入れている。 元メンバーたちはメチャハピー祭の事務局で二日間、振り付けを習い、広島に帰った後は若い踊り手を育てる役目を担う。 三人のうちの一人は「まず自分たちが踊りの習得をやり遂げることが、最大の目標」。DIA相談役の山本誠さん(65)は「暴走族など青少年問題の根本的な解決に向け、若者が主役になれる場づくりを応援したい」と成果に期待している。
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