中国新聞
2002/04/20
断ち切れ 暴走の連鎖 もどそう、平和の街  
つなごう、行動の輪

 目を覆う無法 市民立ち上がる

 「断ち切れ 暴走の連鎖」のタイトルを掲げたキャンペーン報道を始めたのが、昨年の十一月上旬でした。そのころ「平和都市」広島の足元には、目を覆う現実が横たわっていました。

 集団暴走の爆音は曜日を問わず夜の静けさを破り、週末の夜には異様な服装の少年たちが目抜き通りをうろつき、公園を占拠する。背後には「面倒見」を気取る暴力団関係者が控え、少年から上納金を巻き上げる。金に困った少年はひったくりや恐喝を繰り返す―。暴走行為を軸にした不法行為が、連なる鎖のように映りました。市民は威圧され、被害の傷も広がっていました。

 一九九九年十一月には、中区の胡子大祭(えびす講)で警官隊と衝突する光景が全国に報じられた広島の暴走族。その後、逮捕者も全国の都道府県で最多ペースという異常事態が続く中、戦後相次いだ暴力団抗争が生んだ「暴力の街」の汚名が再び、との危機感も募りました。

 だから私たちは、広島の暴走族問題を「少年非行」の枠組みを超えた問題ととらえてきました。みんなで問題に向き合い、都市の「安心、安全、品格」を取り戻そう、とのメッセージを記事に込めてきました。

 この半年、広島県警は徹底的な取り締まりを続け、集団暴走やひったくりなどの刑法犯は激減しました。そして二月には、三百人規模の住民が市街地でたむろする暴走族少年たちに声を掛ける運動が始まるなど、市民の機運も盛り上がりを見せました。

 そうしたうねりの中、広島市は公園などを占拠する集会を罰則付きで規制する全国初の暴走族追放条例を、四月から施行しました。暴走の連鎖を断ち切る環境は整い始めています。

 しかし、暴走族は今も一定の勢力を保ったままです。暴力団による支配構造も、厳然と残っています。そして、なぜ少年たちが連鎖の歯車に組み込まれていくのか、という疑問は十分に解けていません。

 各方面のリーダーのインタビューや取材班の討論から、残された課題を探ってみようと思います。

(暴走族取材班)

「今後の課題を探る・3氏インタビュー」
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「記者座談会・キャンペーンへの思い」
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「データで見る暴走族・2001年までの5年間」
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「広島県内の暴走族をめぐる最近の動き」 詳報はここをクリック

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