条例軸に地域結束を
―暴走族追放条例には、トップとしてどんな思いを込めましたか。
条例は、良いことと悪いことの境界線を社会のメッセージとして明確に示し、少年たちにきちんと伝える手段だ。それと、少年らにかかわる地域団体やボランティアの人たちは、条例を通じ市民全体と考えを共有していると感じるはず。自信を持って行動してもらえる点も大事なことだ。
―違法な集会に対し、全国で初めて懲役を含む罰則規定を盛り込んだ内容が注目されました。
罰則は、「本気さ」を見せる意味がある。さらに、暴力団とつながる「面倒見」による指示を防ぐ効果も期待できる。集会の自由などとのかかわりで市議会でも心配の声が出たが、確かにその通りだ。乱用するつもりはないし、今後もおかしな使い方をしないよう監視してほしい。
―条例に基づいて定める基本計画に何を盛り込みますか。
暴走族の若者に共通した問題を把握し、居場所づくりや、地域・家庭・学校の連携強化、離脱システムなど、何点か問題提起したい。大切な社会のメンバーとして前向きに生きてもらうという視点が欠かせない。ある意味、罰則以上に大事な部分でもあり、今秋までにまとめたい。
―罰則が適用される五月一日の直後、暴走族が集まるひろしまフラワーフェスティバル(FF)が控えています。
去年は平和記念公園などにたむろする暴走族の姿が目立ち、良くなかった。条例の周知とともに、市民全体で世界平和を願う花の祭り、というFFの意味を彼らにあらためて伝え、協力を呼び掛けたい。「正攻法」しかないと思う。
―暴走族対策は重要な都市問題と言えますね。
市として全庁で取り組み、警察も頑張ってくれている。そして市中心部の住民の「呼びかけ運動」などは、自分たちの街は自分たちでつくる、自分たちで守るという決意に基づく具体的な行動だ。立ち上がった市民を見て、本当に広島らしい、いい未来になると思った。
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