中国新聞
2002/06/25
断ち切れ 暴走の連鎖  
暴走族追放へ基本計画策定
  広島市、今秋をめどに準備

離脱促進や加入防止図る

 広島市の暴走族対策推進本部(本部長・秋葉忠利市長)は、暴走族追放条例に基づく基本計画づくりを進めている。加入防止や離脱促進など、暴走の連鎖を断ち切る「処方せん」で、違法な集会への罰則規定などと並ぶ条例の大きな柱。今秋の策定を目指し、関係団体へのアンケートなどでアイデアを集めている。

(暴走族取材班)

 四月に施行した市条例は「暴走族追放のため基本計画を策定する」としている。計画は、国際平和文化都市の印象を著しく傷つけている暴走族を追放し、安全と安心が確保される地域社会と青少年の健全育成を実現する―との目的を掲げる。

 既に、暴走族追放に向けた市民意識の高揚▽暴走行為をさせない環境づくり▽暴走族への加入防止と離脱促進▽少年の居場所づくり、などの大枠の方針を設定。今後、それぞれについて具体策を練っていく。

 推進本部は、実務者でつくる市民、少年指導、交通の三部会で素案を検討する一方、暴走族少年の雇用や青少年の健全育成に取り組む民間の二十六団体を対象にしたアンケートも実施。具体的なアイデアや市への期待などの意見を取りまとめ、基本計画に反映させる。

 条例では、公共の場での違法な集会への中止命令に従わない場合、六月以下の懲役または十万円以下の罰金を科す罰則を設けている。

 広島の暴走族の実態に対応する「対症療法」の罰則規定に対し、基本計画は暴走族を平和都市からなくす中長期的なビジョンを示す内容になる見通しだ。

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