2002/09/03
広島市近郊の大学生と元暴走族メンバーらが、プロ劇団の公演準備委員会を二日、旗揚げした。同世代が仲間同士、同じ目的のために手を携えることで、元暴走族たちに仕事以外の居場所をつくろうとの試みだ。
計画では十一月二十一日、西区民文化センターで東京の劇団「風」による「ヘレン・ケラー」を上演する。準備委の若者たちは、チラシ作製やPR活動などの裏方を務める。 中区での初会合には、建設業者でつくる「DIAグループ」や高齢者福祉の特定非営利活動法人(NPO法人)「コーチズ」で働く元暴走族メンバー三人と、広島大、安田女子大などの学生ら計十五人が参加した。看板づくりなどのアイデアを出し合ううち、次第に打ち溶けていた。今後は、スタッフや支援団体を広げ、今月末に実行委を発足させる。 参加した安佐北区の元暴走族の女性(21)は「普段は同世代と知り合う機会がなかった。いろいろ学ぶ場にしたい」と前向き。準備委員長の広島大四年木南拓也さん(24)は「遠くから文句をいうだけでは、暴走族問題は解決しない。将来はともに社会を支える仲間として、互いに視野を広げたい」と意義を語る。 発案したのは、DIAの相談役で、広島県警の暴走族離脱サポートセンターのアドバイザー山本誠さん。山本さんは「暴走族は殻に閉じこもりがちなので、いろいろな人たちと会わせたい。同世代が一緒に一つの舞台を作り上げて、仕事とは別の達成感や喜びを味わってほしい」と期待していた。
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