中国新聞
2003/07/17
暴走族少年の詞が歌になった
  広島 シンガー・ソングライター保田さんが曲

「夢持って…」人生応援したい

  少年へのメッセージを込めて、ライブ喫茶で力強く歌う保田さん  

 心の葛藤(かっとう)、明日への夢…。暴走族少年が、名前を明かさずに届けてきた詞に、広島市安佐北区のシンガー・ソングライター保田隆さん(38)が曲をつけてラジオ番組やライブで歌っている。

 タイトルは「わしだっていつか」。「わしだっていつまでも暴走してるつもりはない」「だけどやりたい事が少しずつせばめられてゆくんだ」と感情をぶつける。六月下旬、ラジオのパーソナリティーを務める放送局に、匿名の男性が保田さんあてに封筒を持って来た。裏には「十七歳の少年A」とあった。

 元高校の社会科教師で現在、広島音楽高校アカデミー(西区)の職員をしている保田さんは、詞の内容に甘えや無責任さを感じた。一方で少年Aが、かつての教え子の姿に重なり「自分で人生を切り開いてほしい」と願った。「いつかつかんでみせるさ 燃えあがるような夢を」と三番の詞を加え、勢いのあるメロディーに仕上げた。

 これまでに、放送で二回披露。先週末には中区のライブ喫茶で、初めて客の前で歌った。「人生に不安を抱きもがいている子どもたちに、夢を持ってほしい。この歌で、そのメッセージを伝えたい」。保田さんは、学校などでのコンサートで歌っていくつもりだ。

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