2004/07/14
廿日市市内の暴走族のリーダーだった堂本佳吾さん(17)=同市宮内=が十九日、プロボクサーとして、周南市の徳山大体育館であるデビュー戦に臨む。高校を中退し、暴走に若いエネルギーを向けてきた少年は、地域の人たちの支えで立ち直った。 現在は広島市内で働きながらジムに通い、スパーリングなど厳しい練習を続ける。四回戦のデビュー戦はまずフェザー級で力を試す。「絶対に勝ちたい。ボクサーとして行けるところまで行く」と意気込む。 堂本さんは元世界王者の畑山隆則選手にあこがれて、中学二年から廿日市市可愛の中内ボクシングジムに通った。しかし、入学した高校は数日で行かなくなり、暴走族のグループに加わった。 広島市内などでオートバイの危険運転を繰り返し、「総長」に。ただ、ジムで鍛えた拳をけんかに使うことはなかったという。 一年ほど足が遠のいていたジムに戻ったのは、地元で暴走族脱会運動を続ける「野坂中学校区おやじの会」の野村洋一代表(52)たちの励ましがきっかけ。たばこをやめて練習に打ち込み、今年三月のプロテストを前に暴走族から引退した。 ジム会長の中内康範さん(56)は「スピードがある。ストレートを生かせば日本ランク上位まで行く可能性がある。よく立ち直った」と目を細める。野村さんも「今も暴走族にいる多くの若者たちの手本に」と期待を込めている。
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