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被災地思い「弱音吐かぬ」 山口県庁の十河主将 '12/1/30


 ▽難路の最長6区力走

 中国山口駅伝一般の部に出場した山口県庁チームの主将十河(そごう)義典さん(39)=山口市=は昨秋、福島県庁に2カ月間出向し、被災地支援に当たった。練習時間が取れず、体調維持に苦労したが「福島の人も頑張っている。自分も弱音は吐けない」と最長区間の6区を駆け抜けた。

 1級建築士で県住宅課に所属する十河さんは昨年9、10月に福島県庁に出向。「自分でできることを目いっぱいやってから帰る」と心に決め、いわき市や南相馬市で仮設住宅の検査や、被災建物の復旧に奔走した。

 残業が重なっても被災者の暮らしを考えると休めなかった。気軽に戸外を走れない日々が続いた。休みを見つけてはジムでトレーニングしたが、練習量は従来の半分の月200キロがやっとだった。

 山口に帰って全体練習でも調子はなかなか戻らない。15キロのペース走を10キロでやめることも。「ことしは走るのは無理かも」。そんな時、頭をよぎったのが福島の懇親会での励ましだった。

 走り込めない自分を駅伝選手と知った現地の仲間から言われた。「頑張ってほしい。応援しているから」。力をもらった気がした。

 防府、周南両市にまたがる最長区間の6区は起伏の激しい椿峠が待ち構える。妻希美(のぞみ)さん(39)と双子の3歳の息子弦輝君、侑輝君に励まされ、5回目の難コースに挑んだ。成績はいまひとつだったが「ふがいない。でも被災地で会った人たちの顔を忘れず頑張りたい」。静かに復活を誓った。(山本祐司)

【写真説明】東日本大震災の被災地への思いを胸に、家族に励まされながら力走する山口県庁の十河さん(左端)


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