木造の店舗兼住宅などが焼けたエキニシの現場=11日午前10時48分、広島市南区大須賀町(撮影・田中慎二)

 JR広島駅西側の通称「エキニシ」で10日早朝に発生した大規模火災で、喉にやけどを負って病院に搬送された80代女性と60代男性の親子2人が暮らす住宅の1階部分が出火元とみられることが11日、広島南署などへの取材で分かった。出火原因は捜査中としている。

エキニシ大火の実況見分そのほかの写真

 同署は同日、市南消防署と合同実況見分を実施。応援を含めた約60人態勢で、30棟が焼損した1区画を調査した。親子2人の住宅1階の北東部分の居住スペースが激しく燃えていることが判明したという。区画の東端から数棟目に立つ南側の建物とみられる。広島南署などは出火原因とともに、この建物の階数や構造などを調べる。

 火災は10日午前5時35分ごろに発生。火は約3時間後にほぼ消し止められたが、延焼範囲が広かったことなどから鎮火までに約10時間を要した。24棟が全焼、6棟が部分焼で、1区画のほぼ全棟が焼損したとみられる。エキニシは昭和30年代に建てられた木造の建物も多く、地元自治会によると飲食を中心に店舗は約80店あるという。

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