4日朝。就任から1カ月を迎えた岸田文雄首相は官邸ロビーで報道陣と向き合った。組閣、衆院選、初外遊と駆け抜けたこの期間を「スピード感を持って進んだ」と振り返り、「これからは政策の実行だ。山積する課題に丁寧に取り組む」と決意を語った。
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政策を動かす上で重視するのが「聞く力」。自民党総裁選に名乗りを上げた8月26日の記者会見で披露した「岸田ノート」は衆院選遊説でも再三掲げた。10年来国民の声を書き留めてきたとして「これからも声をしっかり聞く。国民との約束の証しだ」と訴えた。
官邸や党本部への出入りの際、この「聞く力」を体現する姿勢がうかがえる。報道陣の呼び掛けに足を止め質疑に応じる。菅義偉前首相時には珍しかった光景が今、定着しつつある。
▽過去にない行動