周防大島町沖の水深2メートルの海底で4月に撮影されたセトウチカヤモ(川井特命教授提供)

 山口県周防大島町沖の海底で採取された褐色の海藻が新種だったことが分かった。種より大きな分類「属」でも既存のものとは違う新属新種で、発見した神戸大の川井浩史特命教授のチームは「セトウチカヤモ」と命名した。同町では今夏、クラゲの新属新種も見つかっており、周辺の海の豊かさを示している。

 セトウチカヤモは円柱状の褐藻で、高さ15センチ、直径2ミリ。まれに枝分かれし、表面の細胞が大きい特徴がある。属名は「瀬戸内海の藻」を意味する「セトウチファイカス」とされた。川井特命教授によると「近縁の藻の新属発見は数十年ぶり。個人的にも初めて」と喜んでいる。