全国高校駅伝男子の1区で区間賞を獲得し、チームを勢いづけた世羅の森下(左)=撮影・大川万優
全日本実業団対抗駅伝で、14位でゴールするマツダの有馬圭哉

 16日にあった皇后杯第40回全国都道府県対抗女子駅伝をもって、今季の主な全国駅伝が終了した。中国地方のチームは昨年末の全国高校駅伝で男子の世羅(広島)が2連覇を飾り、岡山勢も男子の倉敷と女子の興譲館が入賞した。ただ、それ以外の大会では入賞がなく、結果を残せなかった。

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 世羅は日本人選手の頑張りが目立った。森下翔太は、1986年の吉田祐嗣以来5人目となる同校日本人選手の1区区間賞。4区吉川響はいったん先頭を譲っても冷静に後ろに付き、終盤で抜き返した。持ちタイムで不利と見られていた5区以降も差を広げ、「駅伝力」の高さを示した。森下と吉川は今春、明大に進むことが決まっている。

 ▽実業団や中学生は振るわず

 他の大会では厳しい戦いを強いられた。全日本実業団対抗駅伝で中国勢は3年連続で入賞を逃し、次回の出場枠は1減の4に。マツダの増田陽一監督は「上のステージで戦うには中国地区全体で切磋琢磨(せっさたくま)し、強化を図らないといけない」と底上げの必要性を口にした。2度の優勝を誇る中国電力は北京五輪マラソン代表の佐藤敦之氏がヘッドコーチに就任し、巻き返しを期す。

 全国中学校駅伝では、26年ぶりに中国勢の入賞がなかった。全国都道府県対抗女子駅伝でも、中国勢は3大会続けて8位以内に入れなかった。23日に予定されていた天皇杯第27回全国都道府県対抗男子駅伝は、広島県内での新型コロナウイルスの感染急拡大を受けて中止となった。

 世羅高の監督時代に男女計6度の全国優勝を経験したダイソーの岩本真弥監督は「広島県は男女とも選手層が薄くなっており、今は限界水域。手を打たないといけない」と危機感を強調。ダイソーは昨年から小中学生を対象とした記録会を開催するなど、人材発掘にも力を注いでいる。(友岡真彦)