マツダ本社

 マツダが、新型スポーツタイプ多目的車(SUV)CX―60の生産を1月末にも始めることが7日、分かった。「ラージ商品群」と呼ぶ比較的大きな車の第1弾となる。第2弾の新型SUVのCX―90も年内に量産に入る。いずれも同社初の直列6気筒(直6)エンジンの搭載車やプラグインハイブリッド車(PHV)をそろえ、価格帯を引き上げる。国内外の市場で、客層の拡大を狙う。

 CX―60は国内や欧州向けで、防府第2工場(防府市)で生産を始める。春までに環境規制が厳しい欧州で売り出す。国内は夏ごろの発売とみられる。

 直6は最新型ガソリンエンジン(GE)「スカイアクティブ―X」やディーゼルエンジンと、小型モーターを組み合わせる。PHVは直列4気筒のGEとモーターで走り、2030年に全生産車を電動化する目標に向けて重要な車になる。

 CX―60に続き、22年後半には同車より一回り大きなCX―90の生産を始め、最重要市場の米国を含む北米に投入する。3列シート車で、同国やオーストラリアで販売するCX―9の後継と位置付ける。

▽残るCX―70、80は…

 マツダは23年までの2年間で、ラージのSUVを4車種発売する計画でいる。残るCX―70、80は23年の見通しで、CX―70は60と同じ2列シートながら幅が広く、北米での展開を想定。CX―80は現行のCX―8と同じ3列シートで、CX―90より車幅を狭くして国内や欧州で売る。ラージは各地の道路事情に応じて販売先を振り分ける。

 マツダは18年、車種展開をラージとスモールの二つの商品群に整理した。コスト競争力を重視するスモールと比べ、ラージは利益率が高く、販売動向が経営に与える影響が大きい。先陣を切るCX―60の売れ行きは、22年以降のマツダの浮沈を握る鍵になる。(秋吉正哉)