山口県庁

 米軍岩国基地(岩国市)での新型コロナウイルスの集団感染を巡り、同基地は3日、これまでの3日間で新たに基地関係者50人が感染したと発表した。一方、山口県は同日、新たに56人の感染を確認。うち、岩国市は44人だった。感染拡大を受け、県は臨時のPCR検査を10日まで延長する。

【グラフ】山口県の新型コロナウイルス感染者数と医療提供状況

 県によると、これまでに同市内の飲食店計10店舗で31人の感染者を確認。国立感染症研究所の専門家の助言を受け実施した疫学調査で判明した。一部はクリスマス時期に同基地の関係者が多く利用しており、村岡嗣政知事はこの日開いた緊急の記者会見で「感染が広がった要因は、米軍関係者の影響の可能性が高い」と指摘した。

 県内では昨年12月23日以降、計142人の感染が確認され、岩国市在住者が98人で7割を占める。同市内の新たな変異株「オミクロン株」の感染者は12人で、疑いは41人に上る。

 県は感染拡大防止のため、市役所(同市今津町)で実施していた臨時のPCR検査を、旧ごみ焼却施設(同市南岩国町)へ会場を移し、10日まで延長する。無症状の県民を対象に、電話で予約を受け付ける。

 また、県内でこの日に感染が確認された56人の居住地は、岩国市44人、山口市5人、光市と周防大島町、広島県、兵庫県、福岡県、熊本県、確認中が各1人だった。県は4日に対策本部員会議を開き、感染防止対策を練る。村岡知事は「3密の回避や会話をする際のマスクの着用など、日常の感染予防対策の徹底をお願いする」と呼び掛けた。

 臨時のPCR検査の予約はTel070(1259)4896、5041、5158、5975(東聡海) 

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