芸備線の列車(左)と蔵原支社長

 JR芸備線の利用促進を巡る蔵原潮・JR西日本広島支社長へのインタビューの後半では、路線の「在り方協議」に至った経緯や、存続への鍵を尋ねた。

 ―今後の利用促進の取り組みは、どのようなタイムスパンで進めますか。自治体関係者からは、数年間かけて芸備線利用の観光プランをたくさん作りたい、との声も聞かれます。

 なんとも言えないが、提案があるなら早いうちにやりたい。わっと盛り上がって次はしばらく何もない、ということではなく、次々に提案が出てくるのを期待している。秋の時点で、次に冬や春が来るのは分かっているのだから。一方で、すべて実験してみないとニーズが見えない、ということでもないはずだ。

 ―そもそもの話ですが、庄原市から新見市までの芸備線には、廃止された三江線や可部線の非電化区間より利用が少ない区間があります。それでも存続させてきた積極的な理由があったのですか。

 「当時の各線区の置かれた状況での判断」に尽きる。いま残っていても利用が少ない線区はいっぱいある。木次線も芸備線も明らかに利用が少ない。特に新見市から庄原市にかけての区間は、大量輸送機関としての特性を発揮できていない。

 ▼「在り方協議」申し入れのきっかけは