広島市安芸区上瀬野町のJR山陽線八本松―瀬野間で28日夜に発生した貨物列車の脱線事故で30日早朝、現場から車両の撤去が完了した。今後、レールのゆがみを直すなどの復旧作業に取りかかる。
列車は25両編成で、12両目が脱線。先頭から11両目までは29日夜に東京貨物ターミナル駅(品川区)へ向けて出発している。JR西日本広島支社によると、12両目以降は30日午前5時20分ごろ、広島貨物ターミナル駅(広島市南区)に向けて時速5キロの徐行で出発した。
JR西は、30日も西条―安芸中野間で運転を見合わせる。同区間でのバスの代行輸送と山陽新幹線三原―広島間の代替輸送を実施する。山陽線三原―西条間、安芸中野―岩国間での列車の減便も継続する。31日以降の運行予定は未定としている。