JR広島駅に掲示された貨物列車脱線に伴うお知らせ=29日午前7時29分(撮影・山田太一)

 広島市安芸区上瀬野町のJR山陽線八本松―瀬野間で28日夜に発生した上り貨物列車の脱線事故を受けてJR西日本広島支社は29日、始発から西条―安芸中野間で上下線の運転を取りやめた。事故は年末年始の帰省ラッシュを直撃。JR広島駅(南区)では、通勤客や県外からの帰省客たちが駅員に運行状況を尋ねる姿もみられた。

JR山陽線の列車脱線、運輸安全委が調査へ【動画】

 会社員河上耕一郎さん(53)=東京都=は、山陽線で八本松駅から広島駅へ移動する予定だったが、東広島市内の親戚に頼んで急きょ車での移動に切り替えた。「八本松駅で駅員から聞いて知り驚いた。乗車予定の新幹線に間に合わないかと焦った」と話した。

 国土交通省運輸安全委員会の担当者は29日午後、現地に入る。JR西日本広島支社は、同委員会による調査が終わり次第、貨物列車の移動と線路の復旧作業に着手する見通し。同社は「早期復旧を目指す」とするが、30日の運行は見通しが立っていないという。

 事故を受け、JR西日本は西条―安芸中野間でバスによる代行輸送を実施。28日以前に切符を購入した人や定期券、回数券を持っている人に限り山陽新幹線三原―広島間で代替輸送もしている。山陽線三原―西条間、同安芸中野―岩国間は列車の本数を減らした。

【空撮など写真集】山陽線の脱線現場(12月29日)

【地図・そのほかの写真】山陽線の脱線現場