広島市役所

 広島原爆の「黒い雨」被害者を被爆者と認定する新たな国の指針改正案について、広島市と広島県が24日、受け入れを表明した。切り離すよう求めてきた11疾病の発症は要件として残っているが、老いを重ねる被害者の多くが救済される点を重視。来年4月からの救済開始をにらみ、受け入れを決めた。

▶疾病要件「新たな分断」 全員救済望む被爆者ら憤り

▶「黒い雨」救済案受け入れ 広島県・市、早期決着を優先

 「賛成はできないが反対はしない」。この日、記者会見をした広島市の松井一実市長は遠回しな言い方で受け入れを表明した。がんや白内障など11疾病の発症を要件から外すように求めてきただけに、苦しい立場がにじんだ。「長引かせては救われる方の希望をしぼませてしまう。非常に難しい判断だが、多くが救われることから決断した」と述べた。

▽知事「改正案に沿えば9割以上の被害者を救済」