埼玉県ふじみ野市の住宅立てこもり事件で、県警は28日午前、捜査員を突入させ、殺人未遂容疑で、猟銃のようなものを持った住人の無職渡辺宏容疑者(66)を逮捕した。人質となったのは医師鈴木純一さん(44)で、心肺停止の状態で搬送され、死亡が確認された。
捜査関係者によると、渡辺容疑者の高齢の母が最近亡くなり、在宅医療や介護を担っていた鈴木さんらを自宅に呼び出し発砲した疑いがある。対応に不満を抱いていたとみられる。凶器とみられる散弾銃が見つかった。
鈴木さんは27日、男性理学療法士(41)ら2人と共に弔問のため訪れたという。県警がトラブルの有無などを調べている。