140キロの西本のシュートが衣笠の左肩に直撃。試合出場が危ぶまれたが、翌日も代打として打席に立った

 ▽王の哲学も支えに

 衣笠を評して「鉄人」と人はいう。鋼鉄のような体は、まさにその愛称にふさわしいものだが、これほどキズだらけの「鉄人」もまたいないだろう。昭和40年、捕手として入団して16年目。右肩痛を抱えてスタートを切った野球人生は、一方で故障との壮絶な戦いでもあった。