東京・豊洲市場(江東区)で5日、今年最初の取引となる「初競り」が開かれた。211キロの青森県大間産クロマグロが、この日最高価格の1688万円で競り落とされた。新型コロナウイルスの影響で外食産業が低迷し、昨年の2084万円を下回った。都によると、記録に残る1999年以降では10番目となる。
落札したのは仲卸の「やま幸」(江東区)。山口幸隆社長は報道陣にマグロを披露し「脂ののりも色味も良い。コロナで厳しかった外食産業が少し先行きが見通せるようになってきたので、明るいニュースを届けたかった」と顔をほころばせた。
20年の落札最高額は1億9320万円だった。