パリの街角を描いた作品に見入る来場者

 パリの何げない街角の風景を描き続けた画家、荻須高徳(1901~86年)の画業をたどる特別展「生誕120年記念 荻須高徳展―私のパリ、パリの私」が3日、広島市中区のひろしま美術館で始まった。中国新聞社などの主催で、3月13日まで。

 愛知県井長谷村(現稲沢市)出身の荻須は27年に渡仏し、第2次世界大戦中を除き50年以上パリで生活した。会場では、愛するパリの風景を描いた油彩画約80点とスケッチ約50点を展示する。

 飲食店のたたずまいを捉えた「レストラン、ア・ラ・グリーユ」や、壁を埋め尽くす雑多なポスターが目を引く「ポスターの壁」などに、来場者が見入っていた。安芸区の会社員松本隆樹さん(52)は「どの作品も味わい深い。パリの街を実際に歩いているような気持ちになる」と話していた。会期中無休。(福田彩乃)