ロッカーを開けて景品を手にする入湯客

 呉市阿賀北の銭湯「鶴乃湯」で2日、脱衣所のロッカーに入った景品を楽しむ年始恒例の「福ロッカー」があった。1953年の開業以来続ける行事で、初湯に訪れた常連客たちを喜ばせた。

 男女各32個あるロッカーの扉の奥に、鏡餅や日本酒、お茶、タオルなどを「外れなし」に用意。普段の営業は午前11時~午後11時30分だが、初湯は日の出前の午前6時に開ける。

 冷え込む中、列をつくって待っていた客は、受付で鍵を運試しに選んで脱衣所へ。手にした景品を「いい年になる」と見せ合って、和気あいあいと湯船を共にした。

 冷鉱泉をまきで沸かした湯が人気の銭湯。家族で経営する平石武士さん(44)は「新型コロナウイルス禍が長引く中、日常をいっそう大切にする思いでやっていきたい」と話していた。(道面雅量)