広電路面電車110年のあゆみ
広島電鉄の路面電車(市内線)は2022年11月、開業110周年を迎える。昔の中国新聞記事や懐かしい写真で、歩みを振り返る。

大正時代戦前被爆・復興期1960、70年代1980、90年代2000年代2010年代以降

大正時代
1910年6月 前身の広島電気軌道が設立
1912年11月 市内電車が広島駅前―紙屋町―御幸橋、八丁堀―白島で開業
1912年12月 紙屋町―己斐が開通
1915年4月 宇品線の専売局前(御幸橋東詰)―向宇品が開通
1917年11月 横川線が開通
1919年5月 御幸橋―専売局前(御幸橋東詰)が開通
1922年8月 宮島線の己斐町―草津間が開通
紙屋町交差点を行き交う電車(昭和戦前期)
天満橋を渡る開通時の花電車(1912年12月)

 

戦前
1931年2月 宮島線が全線開通
1942年4月 広島瓦斯と分離、広島電鉄創立
1943年4月 戦地に送り出した従業員の人手不足を補うため、広島電鉄家政女学校を設置(原爆により廃校)
1943年12月 江波線土橋―舟入本町間開通。44年6月には舟入南町まで1・2キロ延伸
1944年12月 皆実線が開通

 

被爆・復興期
1945年8月 広島への原爆投下で市内電車が全線不通に。数日後に一部区間が復旧
1945年12月 白島線を除く市内電車全線復旧
1958年4月 市内線と宮島線の直通運転を開始

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焼け野原を走る電車(1945年10月)
満員電車(1950年7月)

 

1960、70年代
1963年6月 軌道敷内への諸車乗り入れが許可される
1965年9月 大阪市交通局から中古車を購入。以後78年までに神戸市交通局、西日本鉄道、京都市交通局からも購入
1969年12月 白島線で広電電車初のワンマン運行を開始
1971年12月 県公安委員会が8年半ぶりに軌道敷内への諸車乗り入れを禁止
1974年3月 全国初の電車優先信号を海岸通―向宇品口間に設置
1974年12月 相生橋電停を「原爆ドーム前」に改称
1975年12月 広島東洋カープ初優勝で花電車運行

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予想以上の成果、車の軌道内乗り入れ禁止(1971年12月4日付)
確かにノロノロ解消(1971年12月09日付)
電停に屋根 広電の補助陳情に市「前例ない」(1975年5月25日付)
元京都市電の愛称ファン投票、1位は?(1979年11月15日付)

己斐駅前(1964年9月)
新己斐橋を単線で運行する電車。左が旧電車道(1964年9月)
カープ初優勝を祝う花電車(1975年10月)
「祇園号」の愛称を付けて走る旧京都市電(1979年12月)

 

1980、90年代
1980年3月 電車の運行状況表示装置(ロケーションシステム)を広島駅―己斐間で導入
1980年12月 新時代の路面電車となる「軽快電車3500形」の営業運転開始
1982年11月 西ドイツから来たドルトムント電車が営業運転開始
1988年3月 JR広島駅前の整備が完成。電車乗り場もリニューアル
1997年3月 電車にプリペイドカード(パセオカード)を導入
1997年12月 「路面電車ルネサンス」第1弾として、デザイン一新の3950形車両を導入
1999年6月 ドイツから空輸した超低床電車「グリーンムーバー」(5001号)が運行開始

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旧広島駅ビルをバックに走る3500形(1980年代)
市内を走るドルトムント市電(1982年11月)
ドイツから空輸されたグリーンムーバー(1999年3月)
デビューまで車体をグレーのフィルムで覆っていたグリーンムーバー(1999年5月)

 

2000年代
2003年3月 横川駅電停をJR横川駅前広場へ移設▽宇品線を0・2キロ延長し、広島港電停を移設
2003年4月 7号線(横川駅―広電本社前)が運行開始
2003年9月 全電停の灰皿撤去
2005年3月 国産初の100%超低床電車「グリーンムーバーマックス」が運行開始
2009年3月 市内線全線でICカード乗車券「PASPY」導入

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国道上にあった横川電停(2001年4月)
横川駅前広場に移設された電停(2003年3月)
三原市の工場で製作中のグリーンムーバーマックス(2005年8月)
引退が決まった被爆電車654号(2006年2月)

 

2010年代以降
2016年6月 イベント電車「TRAIN ROUGE(トランルージュ)」営業運行開始
2018年3月 イコカなど全国の交通系ICカードが利用可能に
2018年5月 1000形車両でICカード利用者限定の「全扉降車」サービスを開始
2019年3月 新型車両5200形「グリーンムーバーエイペックス(APEX)」が営業運転開始

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2014年2月にデビューした小型低床車グリーンムーバーLEX
旧大阪市電を改造したイベント電車・トランルージュ(2016年6月)
一部車両で導入された「全扉降車」方式(2018年5月)
試運転するグリーンムーバーエイペックス(2019年2月)