脱線して停車している貨物車両の周辺を確認する作業員(28日午後11時8分)
脱線して停車している貨物車両の周辺を確認する作業員(28日午後10時55分)

 28日午後8時35分ごろ、広島市安芸区上瀬野町のJR山陽線八本松―瀬野間を走行中の上り貨物列車の運転士が「非常ブレーキが作動し、停車している」とJR西日本広島総合指令所に連絡した。運転士が確認したところ、23両編成のコンテナ貨車の一部が脱線していた。JR西日本広島支社によると、けが人はいない。▶運輸安全委が現場調査、30日も一部区間の運行取りやめ

【地図・そのほかの写真】山陽線の脱線現場

 山陽線は午後9時45分から、西条―安芸中野間の上下線で運転を見合わせた。同支社によると同11時現在、運転再開のめどは立っていない。

 現場は瀬野駅の北東約5・4キロ。JR貨物によると、脱線したのは先頭から12両目の貨車で、横転はしなかった。ブレーキ関連のトラブルにより非常ブレーキが作動したとみられ、同社などは脱線との関連を調べる。瀬野―八本松間は「セノハチ」と呼ばれる急坂、急カーブの難所として知られている。

 貨物列車は広島貨物ターミナル駅(南区)を出発し、東京貨物ターミナル駅(品川区)に向かっていた。

 広島市内に出かけ、八本松駅まで帰宅中だった20代の大学生男子は安芸中野駅で下車し「いきなりこんなことになって困る。親に急きょ迎えに来てもらうように頼んだ」と困惑した様子だった。

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