101歳の石井哲代さんが暮らす尾道市美ノ郷町の集落には、半世紀近く前から女性たちが集う「仲よしクラブ」がある。大正琴を弾いたり、おしゃべりしたりと楽しい会だが、仲間との別れも多く経験してきた。毎年12月には一人一人の顔を思い浮かべ、語り合う。「心の中にはええ思い出がいっぱいある」と哲代さん。地域の人はずっと大切な存在という。縁あってこの地に嫁いで75年、一緒に泣いて笑って、生きてきたのだ。(鈴中直美、木ノ元陽子)

 【8日】今日は集会所で近所のおばあさんたちが集まる「仲よしクラブ」がありました。昭和48年にスタートしたんじゃからもう長いこと続いとります。今日は年に1回の「偲(しの)ぶ会」をやりました。

 これ見てください。包装紙の裏じゃけど、亡くなった仲よしクラブの仲間やらその家族の名前がようけ書いてあるでしょう。毎年書き足してもう64人です。この紙を張り出して、みんなで大きな声でお経を読むんです。それから、ちょっと豪華な折り詰めを囲んで、ここに書かれとる人たちとの思い出をみんなであれこれ話すの。まあ話は尽きません。

 昼からは自宅に尾道市役所の職員さんが来ちゃって成人式で流すビデオレターを撮りんさったんです。先週に続いて2回目ですが、新成人へのメッセージだそうです。はたち。ええ響きですね。はるか昔ですが私にもそんな頃がありました。