新たに設置されたトイレットペーパーホルダー

 トイレットぺーパーがなかった福山市のJR福山駅構内の公衆トイレについて、管理するJR西日本岡山支社(岡山市北区)が改修し、23日から紙を備えるようにした。紙はこれまで少なくとも10年以上置かれておらず、利用者から不満が出ていた。同支社は、方針転換した理由について「防犯対策が可能で、多くの人が利用すると判断した」などとする。

【反響受けて…】福山駅構内の紙なしトイレ 市とJR西が対応協議へ

 紙が備えられたのは在来線改札口を出て左側の約30メートル先にあるトイレ。22日深夜にペーパーホルダーなどが設置された。同支社は、一帯は夜間に施錠するため安全性が確保できると判断。駅北口に面し、福山城の石垣が見える場所にあることから「1月からの築城400年のイベントで多くの利用が予想される」とし、設置を決めたという。

 JR側は放火のリスクや盗難防止を理由に、このトイレに紙を備えていなかった。利用者からは「使うたびに焦る」などの声が上がっていた。中国新聞が10月に報じ、インターネット検索大手ヤフーに載ると4千件以上のコメントが寄せられた。反響を受けて同月下旬に市とJR西は紙の設置の可否などを含めて意見交換をしていた。

 このトイレを利用するという福山市の主婦(46)は「紙が設置されたと知り安心した。これで心配なく利用できる」と喜んでいた。(猪股修平)