広島工業大(広島市佐伯区)の「学生防災士会」が、地域の防災、減災を目指した活動に取り組んでいる。新型コロナウイルスワクチンの職域接種が進み、後期から本格的に活動を再開した。プロジェクションマッピングシステムを利用し、先進的な防災教材の研究開発に力を入れている。

 3Dプリンターを使用し、災害の多い地域の地形模型を作成。実際に災害が発生した際に想定される土砂の動きや河川の様子をプロジェクションマッピングで映し出す。災害による被害を生々しく伝え、避難に生かしてもらう狙いだ。

 地域防災に向けた取り組みの一環として、広島市佐伯区社会福祉協議会、下河内地区の地域住民と合同で、災害の歴史を学び、今後の具体的な取り組みについて協議した。今後も、連携していくという。

 防災士会リーダーの環境学部建築デザイン学科4年、土居雄太郎さん(22)は「プロジェクションマッピングや3Dプリンターを使用した模型作成は工学系の大学ならでは。学生目線で地域防災に取り組めるよう、今後もアイデアを形にしていきたい」と意気込んでいた。地域防災減災教育推進センター幹事の小西智久准教授(46)は「学生防災士の活動により、地域の防災意識が高まればうれしい」と期待していた。(4年 近藤令奈)

プロジェクションマッピングを使った模型を見てアイデアを話し合うメンバー