ホーム上に雪が積もったままの油木駅(広島県庄原市)

 鉄道は雪に強い、という常識がローカル線では通用しなくなっている。広島、島根両県を結ぶJR木次(きすき)線は「冬眠」が半ば恒例になり、今シーズンも1カ月以上運休したままだ。鉄道を止める大雪とはどれほどのものか。沿線住民は困っていないのか。2月中旬、沿線を巡った。

 運休が続くのは全長81・9キロの木次線のうち、中国山地を越える備後落合(広島県庄原市)―出雲横田(島根県奥出雲町)の29・6キロの区間。急勾配を方向転換しながら上る「3段式スイッチバック」が名物だが、それは地形の険しさの証しだ。JR西日本米子支社は、1月12日に積雪のため列車が急坂で立ち往生して以降、同区間をタクシー代行に切り替えた。

 

 広島側の始発駅・備後落合から、木次線に沿って国道314号を島根県側へ向かった。2車線で除雪も行き届いた道だ。木次線と交わる踏切は、車のわだちで雪が固められ、レールが完全に隠れていた。

 ▼なぜ列車を止めるのか