黒石さんが1945年10月、広島赤十字病院で撮影した患者の写真。ケロイドや手術痕などを克明に記録している(広島原爆被災撮影者の会提供、原爆資料館所蔵)

 原爆の熱線に焼かれた肩や腕、背中は傷痕の肉が盛り上がってケロイドとなり、手術の跡も生々しい。米国による原爆投下の約2カ月後の1945年10月、広島赤十字病院(現広島赤十字・原爆病院)の患者の姿を収めた写真だ。同病院のレントゲン技手だった黒石勝さん(1990年に77歳で死去)が医師の指示の下、手術前後の医学的な記録として撮影していた。