つき地球人ちきゅうじんにとって、もっと身近みぢか天体てんたいひとつです。むかしから、生活せいかつなかまれ、つきけをもとにつくられた「太陰暦たいいんれき」というこよみもあります。あきにはススキをかざり、「中秋ちゅうしゅう名月めいげつ」を見上みあげる、「お月見つきみ」の行事ぎょうじいまでものこっていますね。

 このように、わたしたちはそら当然とうぜんある天体てんたいとして、つきていますが、ではこのおつきさま、いったいいつごろどのようにできたのでしょうか。

 つきやく45おくねんまえ誕生たんじょうしたといわれています。どうやってつきまれたかは、じつはいろいろなせつがありました。太陽系たいようけいなかでできたものを地球ちきゅう引力いんりょく捕獲ほかくしたとされる「捕獲ほかくせつ」、地球ちきゅう一部いちぶかれたとされる「分離ぶんりせつ」、地球ちきゅうのまわりで、ほぼ同時どうじにできたとされる「兄弟きょうだいせつ」です。しかし、このみっつのせつ科学かがく進歩しんぽし、アポロ11ごうつきいしってかえってくるような時代じだいになると、説明せつめいできなくなってきました。

 最近さいきん有力ゆうりょくせつは、1970年代ねんだいなかばにアリゾナ大学だいがくのハートマンらによってとなえられた「ジャイアント・インパクト(きょ大衝突だいしょうとつせつ」です。

 誕生たんじょうしてもない地球ちきゅうに、地球ちきゅうの10ぶんの1程度ていど質量しつりょう天体てんたい火星かせい程度ていど)がはげしく衝突しょうとつし、った破片はへんや、蒸発じょうはつしたガスなどがあつまってつきになったというせつです。

 

 東京とうきょう工業こうぎょう大学だいがくグループがスーパーコンピューターを使つかってったシミュレーションでは、つきは1カげつ完成かんせいしたという結果けっかがでました。あんなおおきなものが、そんなにはや完成かんせいするなんて…。びっくりですね。

(広島市ひろしましこども文化ぶんか科学館かがくかん 小林こばやし奈緒美なおみ)

2015年9月ちゅーピー子ども新聞掲載記事より