2014年9月27日午前ごぜん1152ふん長野県ながのけん岐阜県ぎふけんにまたがる、御嶽山おんたけさん(標高ひょうこう3067m)が噴火ふんかしました。多数たすう死者ししゃやけがにん行方ゆくえ不明者ふめいしゃだい惨事さんじでした。紅葉こうよう季節きせつであり、天気てんき土曜日どようびであったため登山者とざんしゃおおく、被害ひがいおおきくなりました。

 噴火ふんか様子ようすが、被害ひがいったひとたちのカメラにおさめられ、テレビで放映ほうえいされたので、そのはげしさやおそろしさをおおくのひとることになりました。そのニュースのなかで、しばしば「水蒸気すいじょうき噴火ふんか」とか「水蒸気すいじょうき爆発ばくはつ」という言葉ことば使つかわれました。どのような噴火ふんかあらわしているのでしょうか。

 火山かざん噴火ふんか様式ようしきは、おもにマグマの粘性ねんせいによってことなります。たとえば、ブルカノしき噴火ふんかのように粘性ねんせいおおきいマグマが爆発的ばくはつてき噴火ふんかするものもあれば、ハワイの火山かざんのように粘性ねんせいちいさいマグマが噴火口ふんかこうからながし、かわのようにうみまでながくだるものもあります。

 また、おな火山かざんから噴出ふんしゅつするマグマの性質せいしつ変化へんかすることもあります。火山かざん噴火ふんか様式ようしきはマグマの性質せいしつだけでなく、マグマが地下水ちかすいにぶつかるかどうかなどでもわります。

 今回こんかい御嶽山おんたけさん噴火ふんかは、じつはマグマそのものが地表ちひょう噴出ふんしゅつしたわけではありません。マグマがそのうえにあった地下水ちかすいにぶつかったため、地下水ちかすい沸騰ふっとうし、爆発的ばくはつてき火口かこう周辺しゅうへん岩石がんせきばしたのです。このような噴火ふんかを「水蒸気すいじょうき噴火ふんか」とか「水蒸気すいじょうき爆発ばくはつ」といます。

 

 一部いちぶ火砕流かさいりゅうというおもくものような噴出物ふんしゅつぶつ発生はっせいしたことも観察かんさつされましたが、だい規模きぼなマグマ噴火ふんかではありませんでした。それでも、噴煙ふんえん噴石ふんせきで、おおくのひとくなりました。火山かざんおおきなちからかんじさせた噴火ふんかでした。

 日本にほんには110以上いじょうざんがあり、それらを常時じょうじ観測かんそくすることが重要じゅうようであることをおしえてくれた災害さいがいでした。

(広島市ひろしましこども文化ぶんか科学館かがくかん幾田いくたやすあき館長かんちょう)

※2015年3月ちゅーピー子ども新聞掲載記事より