太陽たいよう毎日まいにちひがしからのぼみなみとおって西にししずみます。季節きせつによって、りの位置いち南北なんぼくにずれます。しかし、おひるごろにみなみそらとおることは1ねんつうじてわりません。

 では太陽たいよう正午しょうごちょうどに真南まみなみえる(南中なんちゅうする)のかというと、そうではありません。

 1は、広島ひろしま各月かくげつ1日の正午しょうごえる太陽たいよう位置いち変化へんかえがいたものです。

 

 時期じきによって東西とうざい移動いどうし、8のえがいていますね。この8のを「アナレンマ」といいます。

 このような変化へんかがおこる理由りゆうふたつあります。ひとつは、太陽たいようまわりをまわ地球ちきゅう軌道きどう楕円形だえんけいのために、まわるスピードが一定いっていしないことが原因げんいんです。もうひとつは、地球ちきゅう太陽たいようまわりをまわめんたいして、地球ちきゅう自転軸じてんじくかたむいているためです(図2)。

 

 このふたつがわさって、地球ちきゅうから太陽たいよう位置いち変化へんかはやくなったりおそくなったりします。

 もし太陽たいよう南中なんちゅう時刻じこく基準きじゅんにして時刻じこくめると、時期じきによって1にちながさが24時間じかんえたり、ぎゃくに24時間じかんよりもみじかくなったりしてしまいます。これではなにかとこまります。

 このため、1ねん変化へんか平均へいきんして一定いっていにした「平均へいきん」が、日常的にちじょうてき使つかわれています。その平均へいきんでの正午しょうご南中みなみちゅう時刻じこくとのずれ(きん時差じさ)をグラフにすると、3のようになります。

 

 最大さいだいで15ふん以上いじょうもずれがあることがわかります。さらに、日本にほん使つかわれている時刻じこく東経とうけい135基準きじゅんにしています。東経とうけい132あたりの広島ひろしまでは、基本的きほんてきに10ぷんほどおそくなります。このため、広島ひろしま正午しょうごえる太陽たいよう位置いちのようになるのです。

 現代げんだいではほんのわずかな時刻じこくのずれがあっても社会しゃかい影響えいきょうてしまうので、時刻じこくはさらに厳密げんみつあつかわれています。太陽たいよう時刻じこく基準きじゅんにしていた時代じだいは、それだけゆったりとした時代じだいだったといえますね。

(広島市ひろしましこども文化ぶんか科学館かがくかん松本まつもと佳也よしなり)

※2014年11月ちゅーピー子ども新聞掲載記事より