紙芝居の練習をする小屋浦小の5年生
広島県坂町の小屋浦小の5年生が、紙芝居「あの日のできごと~平成30年7月ごう雨災害」を作りました。2018年の西日本豪雨の記憶を語りつぐためです。4月30日、5年生は坂町災害伝承ホールの開館式で発表しました。
紙芝居は11ページです。当時1年生だった児童8人が書いた被災体験をもとに、5人家族が豪雨の被害にあう話にしました。
携帯電話の緊急メールが何度も鳴り、ドッカーンという音とともに停電し、真っ暗な自宅の床上まで水が押し寄せてきた様子を描いています。
土砂をいくらかき出しても、なかなか終わらなかった復旧作業や、心強かったボランティアの復興の手伝いも話の中に盛りこんでいます。
最後に、「大事な物は2階に置く」「避難バッグを用意しておく」といった児童が考えた備えを入れました。
小屋浦地区では、西日本豪雨で土石流が相次いで発生しました。大量の土砂や流木、とても大きな石が川や集落に流れこみました。15人が亡くなり、1人の行方が分かっていません。
児童は昨年度、「総合的な学習の時間」の中で、災害について自分たちにできることを相談し、紙芝居作りを決めました。昨年6月から今年3月末までかけて作りました。