新型コロナウイルス対策のマスク着用を巡り、屋外での着用の在り方を見直す意見が出始めている。政府は熱中症のリスクがあることから「人と一定の距離がある場合」は屋外でのマスクは不要としている。海外では屋内外の「脱マスク」が進む。マスクの着用はどんな状況で、いつまで必要か。無料通信アプリLINE(ライン)で読者に意見を聞いた。(高本友子、下高充生)

【編集局に寄せられたマスク着用に関する主な意見】

 屋外でのマスク着用を巡っては松野博一官房長官が11日の記者会見で、人と十分に距離が取れる場合は不要との認識を示した。12日も「(熱中症予防のため)2メートル以上の距離を確保できる場合はマスクを外すように推奨している」とした。

 読者からは、初夏を迎え熱中症リスクを念頭に「密集していない限り、屋外では不要」との声が相次いだ。「屋外では顎マスクで、会話時や密になる時にはすぐ着け直せばいい」と広島市中区の看護師(37)。ウオーキング時は外すなど、既に工夫して生活しているという声は多かった。

 ただ、感染者数が依然多い状況を踏まえ、屋内や公共交通機関では着用を続けたいと考える人も同様に目立った。岸田文雄首相も12日の参院厚生労働委員会で「今の段階でマスクの着用を緩和するのは現実的ではない」と基本的な予防策としてマスクは重要との考えを示している。

 大人の言う「屋外では自己判断で外す」ことが子どもには難しいという意見も。小中学生の子を育てる東広島市のパート女性(44)は「友達に注意されたことがあるからか、わが子は運動中も外さない。屋外では着用しなくていいという空気が広がってほしい」と話す。マスク姿では表情の変化が読み取れないため、子どものコミュニケーション能力の発達を心配する声も多かった。

 米国や英国など海外では屋内外のマスク着用義務を解除するなど、緩和の動きも進む。「手洗いを徹底し屋内でもマスクを外す生活に戻って」「ごみ捨ての時も視線が気になる。マスク着用の同調圧力はなくなってほしい」と吐露する声もあった。

 「すでにマナー。屋内外問わずマスクは外さない」という意見もあった。呉市の介護福祉士女性(47)は「ゴールデンウイーク後に目に見えて新規感染者数が増えた今こそ、屋外でのマスクが必要。しんどいけれど、まだできる限りの感染対策が必要だ」と話した。

 広島県医師会の松村誠会長は「屋外でも近距離で会話する場合はマスク着用が望ましい。今は感染が再拡大している局面。リスクがある場面ではマスクの着用がなおさら必要だ」と指摘する。マスク生活はもう3年目。市民の疲労はたまっている。着用を巡る議論は今後も続ける必要がありそうだ。

 編集局に寄せられた他の意見は、中国新聞デジタルで紹介しています。