環境省と周防大島町が建てる施設のイメージ図(環境省提供)
緑色の触手を広げるニホンアワサンゴ
山口県周防大島町沖に広がるニホンアワサンゴの群生地近くで、自然体験や環境学習ができる施設の建設を、環境省と周防大島町が今年の夏に始めます。
アワサンゴを観察するシュノーケリングや、史跡を巡るトレッキングの拠点とし、来年4月のオープンを目指しています。
小学校の跡地約3500平方メートルに環境省が200平方メートル、周防大島町が400平方メートルの木造平屋をそれぞれ建てます。環境省は着がえるための部屋や多目的室を整備します。周防大島町は大型モニターがある休憩室やアワサンゴを飼育する水そう、22台分の駐車場を設けます。
施設は周防大島町が管理、運営し、地域おこし協力隊1人を募集して配置します。屋外スペースは朝市や地域のイベント会場として活用し、年間約1万人の利用を見込んでいます。周防大島町の農林水産課は「アワサンゴだけでなく、島の豊かな自然の魅力を発信する施設にしたい」としています。
ニホンアワサンゴは日本、韓国、中国にすむ温帯性のサンゴです。緑色の触手を広げる姿から「海の花束」と呼ばれています。