来季も広島の主軸として戦う辻

 「うまくいかないことの方が多かった。すごく悩んだし、苦しかった」。バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)広島の辻直人は、29勝28敗で西地区6位だった移籍1年目をこう振り返る。シーズン終盤には既に、来季も広島をけん引する責任を口にした32歳。18日、クラブから正式に残留が発表された。

 常勝チームから最弱チームへ。電撃的な移籍でバスケットボールファンを驚かせたのは昨年6月。日本を代表するシューターは9季在籍した強豪・川崎を離れ、9勝46敗で東西両地区最下位だった広島を新天地に選んだ。「自分が広島ドラゴンフライズを変えていく。その使命を果たしたい」。入団会見では力強く決意と覚悟を披露した。

 ミリング新監督を迎えて本格始動した昨年9月時点では、全11選手のうちルーキー柳川を含めた7選手が新加入。辻が「寄せ集めからのスタート」と振り返る状況だった。それでも個々の能力と急造の連係で開幕から71敗と好発進。辻自身も得意の3点シュートを軸に3試合で20得点以上を挙げる活躍を見せ、開幕ダッシュをけん引した。