自然の美しさを捉えた「ベリールの岩礁」に見入る来場者(撮影・大川万優)

 西洋絵画の歴史の中で、風景画がどのように確立したかをたどる特別展「ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ」が21日、広島県広島市中区のひろしま美術館で始まった。中国新聞社などの主催で、73日まで。

 フランスのランス美術館の所蔵作品を中心に、約70点を展示。19世紀中ごろに活躍したコローが水辺の光景を捉えた「湖畔の木々の下のふたりの姉妹」、印象派のモネが外光の明暗を巧みに表した「ベリールの岩礁」などに来場者は見入っていた。

 当初は2020年に開催予定だったが、新型コロナウイルス禍で延期となっていた。神話や歴史などを題材にした絵画の背景に過ぎなかった風景が、徐々に主題となっていく軌跡をひもとく。友人と訪れた中区の会社員岡野由美さん(62)は「風や波の動きまで伝わってくる」と話していた。会期中無休。(福田彩乃)