「医療事務の資格って何があるの?おすすめは?」

そのように考えていませんか?

現在、医療事務に関する資格は数多くあり、資格内容や難易度も様々です。

そこでこの記事では、医療事務に関するおすすめの資格を10選にまとめました。
また、それぞれの資格の内容や難易度・合格率、メリットについて解説しています。

どの医療事務資格を取得したらいいか迷われている方は当記事を参考にしてください。

医療事務の資格おすすめ10選


医療事務の資格おすすめ10選

資格 合格率 主催
診療報酬請求事務能力認定試験 医科:39.4%
歯科:35.5%
日本医療保険事務協会
診療情報管理士 2020年:66.7% 日本病院会
医療事務技能審査試験 医科:79.4%
歯科:73.9%
日本医療教育財団
医療事務管理士 医科:74.8%
歯科:75.5%
技能認定振興協会
医療事務認定実務者試験 2020年:79.1% 全国医療福祉教育協会
医療秘書技能検定試験 3級:約75%
2級:約60%
準1級:約35%
1級:約25%
医療秘書教育全国協議会
医療管理秘書士 約90% 医療教育協会
医事コンピュータ技能検定 3級:約75%
2級:約65%
準1級:約60%
医療秘書教育全国協議会
レセプト点検業務技能検定試験 2020年度:77.6% 日本医療事務協会
医療保険士試験 非公開 医療保険学院

医療事務の資格おすすめ10選のそれぞれの難易度・合格率・メリットなどを解説していきます。

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診療報酬請求事務能力認定試験


診療報酬請求事務能力認定試験診療報酬請求事務能力認定試験は、診療報酬請求事務に従事する者の資質の向上を図るため公益財団法人日本医療保険事務協会が実施する全国一斉統一試験です。

診療報酬請求事務の仕事は、診療録(カルテ)からレセプト(診療報酬明細書)の作成を行うことです。

認定試験には医科と歯科があり、それぞれ学科と実技の問題が出題されます。

診療報酬請求事務能力認定試験の難易度・合格率

難易度

資格の取得にかかる勉強時間は約400時間で、期間にすると半年ぐらいです。

診療報酬請求事務能力認定試験は、医療事務に関するすべての区分から問題が出題されるため、他の医療資格と比較しても勉強時間は長く、難易度は高くなっています。

合格率

第55回の診療報酬請求事務能力認定試験の合格率は以下の通りです。

区分 受験者数 合格者数 合格率
医科 4,913人 1,934人 39.4%
歯科 76人 27人 35.5%

合格率は30%~40%となっています。

診療報酬請求事務能力認定試験のメリット

診療報酬請求事務能力認定は、医療事務資格の中でも唯一の公的な資格試験です。

そのため信用度が他の医療資格に比べて高く、就職・転職に活かせます。

会社や医療機関によっては募集の際に必須の資格としているところや、資格を取得していることで手当の出るところもあります。

診療情報管理士


診療情報管理士

診療情報管理士は日本病院会の主催する資格です。

診療情報管理士とは、医療機関における患者の様々な診療情報を中心に人の健康に関する情報を国際統計分類等に基づいて収集・管理し、データベースを抽出・加工・分析し、様々なニーズに適した情報を提供する専門職種のことです。

医療の安全管理や病院の経営管理に寄与する高い専門性とスキルを必要とする職種として近年需要が高まっています。

診療情報管理士の難易度・合格率

難易度

診療情報管理士には受験資格があり、誰でも受験できるわけではありません。
受験資格には以下の2つがあります。

  • 日本病院会指定の大学・専門学校で所定の単位を取得すること
  • 日本病院会主催の2年制の通信教育課程を修了すること


通信教育を受講するのにも「原則として2年制以上の短期大学または専門学校卒以上の学歴を有する者。 ただし、現在、病院に勤務している者は、当分の間、高卒者でもよい」という条件があるので気をつけましょう。

試験内容が専門的で、ITに関する知識も必要なため、難易度は他の医療事務資格と比べてやや高いです。

合格率

診療情報管理士の合格率は以下の通りです。

実施年 受験者数 合格者数 合格率
2020年 2,625人 1,750人 66.7%
2021年 2,800人 1,748人 62.4%
2020年 3,169人 1,961人 61.9%

平均合格率は約60%なのでそこまで低くはありませんが、受験資格なども考慮すると資格取得はやや難しいといえます。

診療情報管理士のメリット

日本において、医療機関におけるデータ管理と活用は必須となっており、それに準ずる診療情報管理士の需要は非常に高まっています。

諸外国ではHealth Information Manager(HIM)と呼ばれ、近年、多くの国々でも育成が進んでおり、診療情報管理士のさらなる活躍が期待されています。

医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)


医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)

医療事務技能審査試験は日本医療教育財団が主催しており、医療機関等における受付業務、診療報酬請求事務業務に関する職業能力を審査する試験で、医療事務としての知識や技術を証明する資格です。

医療事務業務に従事する者の有する知識および技能の程度を審査し、証明することにより、医療事務職の職業能力の向上と社会的経済的地位の向上に資することを目的としています。

医療事務の資格の中でも受験者が多く、医療事務を目指す上でのスタンダードな資格といえます。

医療事務技能審査試験の難易度・合格率

難易度

医療事務技能審査試験は受験資格がなく、誰でも受験できます。
試験分野は「医科」と「歯科」に分かれていて、学科・実技I・実技II試験があります。
資格取得に必要な勉強時間は200時間といわれており、毎年多くの合格者が出ているので難易度は低めとなっています。

合格率

合格率は以下の通りです。

  • 医科
受験者数 合格者数 合格率
2020年 18,853人 14,969人 79.4%
2019年 16,297人 13,038人 80.0%
  • 歯科
受験者数 合格者数 合格率
2020年 1,429人 1,056人 73.9%
2019年 1,228人 896人 73.0%


医科・歯科ともに約80%の合格率となっています。

医療事務技能審査試験のメリット

資格を取得すると診療報酬請求事務業務や窓口業務などの医療事務としての能力を証明できます。

履歴書にも書けますが、難易度が高くない資格なので就職・転職の際にはそこまで有利に働かないでしょう。

しかし、他の医療系の資格の取得に役立ったり、医療知識の土台が学べる資格なので取得しておくことをおすすめします。

医療事務管理士


医療事務管理士
医療事務管理士 技能認定試験は技能認定振興協会が行なっており、日本で最初の「医療事務の資格」として、幅広く医療機関に認知された資格です。

医療事務管理士は医療現場を事務面からサポートする専門家として、医療機関では欠かせない存在であり、試験では医療機関内での患者受付け、治療費の計算、診療報酬明細書作成、カルテ管理などに関する能力が試されます。

医療事務管理士の難易度・合格率

難易度

医療事務管理士の試験に受験資格はなく、誰でも受験できます。
医療事務管理士の試験には医科と歯科がありますがどちらも難易度は易しいです。

学科試験と実技試験の両方に合格する必要がありますが、試験合格に必要な勉強時間は約400時間となっており、独学でも合格が可能です。

合格率

医療事務管理士の合格率は以下の通りです。

  • 医科
実施年月 合格率
2021/11 74.8%
2021/09 64.6%
2021/07 62.4%
2021/05 54.0%
  • 歯科
実施年月 合格率
2021/11 75.5%
2021/09 81.9%
2021/07 80.5%
2021/05 80.1%


合格率は医科が約70%、歯科が80%と、どちらも合格率は高いです。

医療事務管理士のメリット

医療事務管理士資格は医療現場でも認知度・信頼度の高い資格であり、医療事務における知識・技能の証明になるので就職・転職が有利になります。

試験回数も多く2ヶ月に1回試験があるので取得しやすいです。

医療事務認定実務者試験


医療事務認定実務者試験

医療事務認定実務者試験とは、全国医療福祉教育協会が実施する試験で、医療事務に関する基礎知識と医療事務の実務における基本熟練度が問われます。

医療事務に従事する際には、非常に多くの知識、および技能が求められますが、就業をめざして学習される人にとっては、実務的で点数改訂に左右されにくい普遍的な要素がまずは重要と考えられています。

医療事務認定実務者試験は、医療事務の実務における基本習熟度を客観的に判断する試験です。
医療事務を目指す初心者などにおすすめです。

医療事務認定実務者試験の難易度・合格率

難易度

医療事務認定実務者試験では医療事務に関する基礎知識と医療事務の実務における基本熟練度が問われます。

資格取得に必要な勉強時間は200時間で、試験内容は基本問題ばかりで初心者にも易しい難易度となっています。

合格率

医療事務認定実務者試験の合格率は以下の通りです。

実施年 受験者 合格者 合格率
2020年 15,615人 12,357人 79.1%

毎年約80%の合格率となっていて、医療事務に関する資格の中では1番高いです。

医療事務認定実務者試験のメリット

レセプト業務とは、レセプト(診察報酬明細書)を作成・点検し、組合健保や協会けんぽなどの健康保険の保険者に診療報酬を請求する業務のことです。

医療事務認定実務者の資格を取得をすることで、レセプト作成についての知識・技能が身に付きます。

医療秘書技能検定試験


医療秘書技能検定試験
医療秘書技能検定試験は医療秘書教育全国協議会が主催で行う、医療秘書としての専門知識と技能を認定する試験です。

医療秘書をめざす社会人や学生にとっては学習の目標の1つとなり、採用する医療機関においては志望者の習得レベルを判断する目安となります。

検定は年2回実施されており、平成23年度には11,000名以上の人が受験しています。

医療秘書技能検定は医療界における事務のスペシャリストをめざす人にとって、必須の資格となっています。

医療秘書技能検定試験の難易度・合格率

難易度

医療秘書技能検定は3級〜1級までありそれぞれ難易度が異なります。

  • 3級:医療秘書として、それぞれの領域について基礎的知識と技能をもち、一般的な業務が遂行できる
  • 2級:医療秘書として、それぞれの領域について一般的な知識と技能をもち、やや複雑な業務が遂行できる
  • 準1級:医療秘書として、それぞれの領域について専門的な知識と技能をもち、やや複雑多岐な業務が遂行できる
  • 1級:医療秘書として、それぞれの領域について高度な知識と技能をもち、複雑多岐な業務を専門的に遂行できる

3級は基礎的な知識・業務を求められるので難易度は易しめです。
3級の取得に必要な勉強時間は300時間で独学でも取得可能です。

合格率

医療秘書技能検定の合格率は以下の通りです。

合格率
3級 約75%
2級 約60%
準1級 約35%
1級 約25%

3級、2級の合格率は高く、取得しやすいです。
医療業界が未経験者には3級がおすすめですが、医療秘書の多くは2級以上を取得しているので徐々に級を上げていきましょう。

医療秘書技能検定試験のメリット

医療秘書技能検定は3級〜1級まであり、2級以上の取得が就職・転職が有利になるといわれています。
さらに準1級以上であれば需要が高まり、キャリアアップも可能です。

医療管理秘書士


医療管理秘書士
 医療管理秘書士は医療教育協会が主催しており、病院組織における管理者・病院長・副院長・診療部長・診療各科医局長・診療補助部門医局長が本来の業務に専念できるように援助し、秘書業務を行う上級事務職員資格です。

医療管理秘書士の難易度・合格率

難易度

受験資格には医療教育協会が指定した全国各地の大学・短期大学・専門学校に通学し、医療管理秘書に必要な専門知識を養う必要があります。

受験資格を得るためには、学校に通い試験勉強をしなければなりませんが、学校でしっかりと勉強すれば十分合格できる試験になっており、難易度は低めです

合格率

医療管理秘書士の合格率は約90%で、医療事務資格の中では取得しやすい資格となっています。

医療管理秘書士のメリット

医療管理秘書士の合格率は約90%ですが、もしも不合格になった場合でも、「医療秘書士」という資格を取得できます。

医療秘書士とは医療管理秘書士の初級資格にあたります。
また、試験の得点に応じて心療実務士1級~3級の資格の申請手続きも可能になります。

医事コンピュータ技能検定


医事コンピュータ技能検定
医事コンピュータ技能検定は医療秘書教育全国協議会が主催で行う、医事コンピュータによるレセプト作成能力と医療事務、コンピュータの知識が問われる試験です。

近年、医療機関のIT化が進み、コンピュータがなければ現在の医療活動は成り立ちません。医療事務部門でも診療報酬請求事務(レセプト)のコンピュータ化が全医療機関に普及し、レセプトのオンライン請求が進められています。

そのため、医療従事者にとってコンピュータ技能は必須の技能となっています。

医事コンピュータ技能検定の難易度・合格率

難易度

医事コンピュータ技能検定は3級〜準1級までありそれぞれ難易度が異なります。

  • 3級:医療事務及び医事コンピュータ についての基礎的な知識を有し、カルテ及び診療伝票を基に医事コンピュータ を用いて正しいレセプトを作成できる。
  • 2級:医療事務及び医事コンピュータについての一般的な知識を有し、カルテ及び診療伝票を基に医事コンピュータを用いて正しいレセプトを速やかに作成できる。
  • 準1級:医療事務及び医事コンピュータに関する専門的な知識を有し、やや複雑多岐な業務を遂行できる。併せてDPC制度全般についての正しい理解と深い知識を有し、やや複雑なカルテより、専用ソフトを用いて、DPCレセプトが作成できる。

3級〜準1級まで合格率は高めで難易度は易しめです。

合格率

医事コンピュータ技能検定の合格率は以下の通りです。

合格率
3級 約75%
2級 約65%
準1級 約60%

どの級も合格率は60%を超えており、比較的取得しやすい資格です。

医事コンピュータ技能検定のメリット

医事コンピュータ技能検定を取得することでコンピューターを使ったレセプト作成業務が身に付きます。

そのため、医療現場でのレセプト作成業務を早く行えるようになります。

レセプト点検業務技能検定試験


レセプト点検業務技能検定試験レセプト点検業務技能検定試験は、日本医療事務協会が主催している医療事務のもっとも重要な仕事ともいえるレセプト点検に特化した検定試験です。

試験ではレセプトの病名に対して行われた検査や治療、処方された薬が正しいかどうかなど、請求業務の全般的な知識が問われます。

レセプト点検業務技能検定の難易度・合格率

難易度

レセプト点検業務技能検定は日本医療事務協会の主催している試験の中では1番合格率の低い試験となっています。
それだけレセプト点検は難しく、難易度はやや高いといえます。

合格率

レセプト点検業務技能検定の合格率は以下の通りです。

実施年 受験者数 合格者数 合格率
2020年度 406人 315人 77.6%
2019年度 664人 443人 66.7%
2018年度 606人 406人 67.0%

平均合格率は約70%と高めです。
合格率が高いから簡単そうに感じますが、多くの受験者が専門学校や通信講座でしっかりと学んでいるので合格率が高いと推測されます。

レセプト点検業務技能検定のメリット

レセプト点検業務技能検定の取得はレセプト点検の実践的スキルを証明できるものになります。

レセプト点検業務は職業訓練などでも実施されており、未経験から医療事務に就職したい人におすすめです。

医療保険士試験

医療保険士試験
医療保険士試験は医療保険学院の主催する資格で、医療保険や医療事務に関する基礎知識・実務能力を身に付けることを目的とした試験です。

医療保険士試験を受験するには医療保険学院の医療保険士に対応した医療事務講座通信を受講し中間テストに合格する必要があります。

医療保険士試験の難易度・合格率

難易度

医療保険士試験の難易度は高くありません。
受験資格こそありますが一年以内であれば何度でも受験できます。

合格率

医療保険士試験の合格率は非公開となっています。
しかし、一年以内であれば何度でも受験が可能なのでほとんどの方が合格できます。

医療保険士試験のメリット

医療保険士の資格試験の範囲は医療事務やレセプト作成に関することだけでなく、投薬や注射など幅広いです。

そのため、医療保険士を取得することで幅広い医療の知識が身に付きます。
 

独学で取得できる医療事務資格おすすめ3選
独学で取得できる医療事務資格おすすめ3選

  • 医療事務技能審査試験
  • 医療事務認定実務者試験
  • 医療秘書技能検定試験

独学で取得できる医療事務資格の中でおすすめのものを3つ紹介します。

医療事務技能審査試験

医療事務技能審査試験の取得に必要な勉強時間は200時間で医療事務資格の中では比較的短期間で取得できます。

医療事務技能審査試験を取得することで医療事務に必要な知識を総合的に身につけられます。

また、毎月試験が行われており、挑戦しやすいという点もおすすめです。

医療事務認定実務者試験

医療事務認定実務者試験では医療事務に関する基礎知識と医療事務として欠かせない診療報酬明細書(レセプト)作成を学べます。

他にもレセプト作成に関する資格はありますが、医療事務認定実務者試験は他の資格と比べると比較的易しい難易度になっています。

問題も全てマークシート形式であり、合格率も約80%と高いので医療事務初心者におすすめです。

医療秘書技能検定試験

医療秘書技能検定試験は医療秘書としての専門知識と技能を認定するもので、医療秘書をめざす社会人や学生におすすめの資格です。

平成23年度には11,000名以上の人が受験している人気の資格です。

医療秘書技能検定は医療界における事務のスペシャリストをめざす人にとって、必須の資格となっています。
 

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まとめ

この記事では医療事務の資格おすすめ10選を紹介しました。

資格を取得することは自身のスキルアップになり、医療事務に関する能力の証明にもなります。

資格によって内容や難易度は異なります。
当記事を参考に、自身に必要な知識は何かを考えて自分に合った資格を取得しましょう。