終身保険は、保険加入者が亡くなった場合に備える死亡保険の1つで、その保障が一生涯にわたるものです。

終身保険では保険料の一部を死亡時の保障に備えて積み立てていき、被保険者が亡くなった場合は、保険金の受取人に保険金が支払われます。

また、掛け捨てタイプの保険ではないため、保険を途中で解約した場合には保険金を受け取る権利を失う代わりに、それまでに支払った保険料に応じた解約返戻金を受け取れます

そこで今回は、人気の終身保険を保険料の安さと解約返戻率の高さを基に比較し、ランキング形式にしてみました。

おすすめの保険会社をご紹介しますので、ぜひ、自分に合った終身保険を選ぶ際の参考にしてください。

月々の支払額は

?保険料の安い終身保険ランキングTOP10



終身保険に限らず、加入する保険を決める際には、月々支払う保険料の額は大切な検討材料の1つになります。

そこで、まずは月々の保険料が安い終身保険商品をランキングで表してみました。

30歳男性、保険金額 500万円、60歳払済の条件で保険料を比較

順位

保険会社

商品名

月々の保険料

1

オリックス生命

終身保険ライズ

9,240円

2

SOMPOひまわり生命

一生のお守り

9,640円

3

マニュライフ生命

こだわり終身保険v2

1万795円

4

ジブラルタ生命

終身保険(無配当)

1万970円

4

SOMPOひまわり生命

終身保険(無配当)

1万970円

6

東京海上日動あんしん生命

終身保険

1万1,375円

6

フコクしんらい生命

終身保険

1万1,375円

8

明治安田生命

終身保険パイオニアE

1万1,475円

9

SOMPOひまわり生命

終身保険(5年ごと利差配当付き)

1万1,620円

10

ネオファースト生命

ネオdeとりお

1万1,675円

※実際の保険料は、健康状態や喫煙の有無などによって変わる可能性があります。

500万円の保険金額の理由

人はいつ亡くなるのか、自分も含めて、誰も知れません。しかし、亡くなった場合は数日中に葬儀が行われ、葬儀費用は葬儀終了後に早々に支払わなければなりません。

また、葬儀が終われば納骨をするために、お墓を準備する費用も必要になります。

亡くなった人の預金口座は、死亡後に凍結されてしまい、すぐに遺族がお金を引き出すことはできません。

しかし、終身保険は亡くなった後に受取人が請求をすると、スムーズにお金を受け取れます。

そのため自分の葬儀費用の支払いに充てることを目的に終身保険に加入している人も多いのです。このような背景から、今回は葬儀費用やお墓の購入費用を考えて保険金額を500万円と設定しました。

終身保険の保険料が安い上位三社

保険料の安い会社を上位から三社紹介すると、以下のようになっています。

  1. オリックス生命
  2. SOMPOひまわり生命
  3. マニュライフ生命

上位3社を見てみると、いずれも大規模な金融グループに入る保険会社です。

そして、10位までにランキングしている会社を見ても、インターネット上だけで契約を結べるダイレクト型の保険会社が少ない傾向にあることに、気が付いた人もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は、終身保険は長く運用する必要がある保険であり、低金利が続く現在ではなかなか利益を出しにくい金融商品となっています。

そのため、資金力が安定している大手企業に強みがあるのだと考えられます。

解約返戻金って?解約返戻率の高い終身保険ランキング


終身保険に加入する際には、保険料の安さに加えて解約返戻率がどのくらいなのかも、注目すべきポイントです。

なぜ、終身保険では解約返戻率の高さも重要になるのでしょうか。 解約返戻金の概要と解約返戻率の高いおすすめの終身保険をご紹介します。

解約返戻金とは?

解約返戻金とは、保険を解約したときに戻ってくるお金のことです。

解約払戻金と呼ばれる場合もあります。

保険には解約返戻金がある保険と解約返戻金がない保険がありますが、終身保険のように保険期間が長く、貯蓄性の高い保険には解約返戻金があります。

保険料の払込期間が長くなればなるほど、解約返戻金も多くなります。

終身保険では保険料の払込期間が終了した後は、解約返戻金が支払った保険料の総額よりも高くなることが多いという特徴があります。

そのため、解約返戻金は預貯金の代わりとして、子供の教育資金を用意したい場合や、ゆとりある老後の生活を送りたい場合などに活用できます。

ただし、保険料払込期間中に解約してしまうと、解約返戻金は少なくなることが一般的です。

終身保険で損をしないためには、できるだけ保険料払込期間中には解約しないことが大切です。

30歳男性・保険金額 500万円・60歳払済の場合の解約返戻金の比較

30歳の男性が、60歳までの30年間に保険金額500万円の終身保険に加入していた場合の各社の解約返戻率を比較しました。

 

保険会社

商品名

解約返戻率

1

オリックス生命

終身保険RISE(ライズ)

60歳払済 115.90%

2

SOMPOひまわり生命

一生のお守り

60歳払済 107.40%

3

マニュライフ生命

こだわり終身保険v2

65歳払済 108.30%

4

住友生命

バラ色人生

60歳払済 103.40%

5

ネオファースト生命

ネオdeトリオ

65歳払済 100.90%

※マニュライフ生命「こだわり終身保険v2」・ネオファースト生命「ネオdeとりお」については、60歳払済の場合の返戻率が公表されていないため、おおよその水準を推定して順位をつけています。

解約返戻率が高い上位三社


解約返戻率が高い上位三位の保険会社は、

  • オリックス生命
  • SOMPOひまわり生命
  • マニュライフ生命

となりました。 ここでも、保険料が安い上位三社と同じ保険会社がランキングしていることが分かります。

ランキング5位までの会社は全て解約返戻率が100%を超えているため、60歳(または65歳)の払込期間を過ぎて解約した場合には、それまで支払ってきた保険料以上の返戻金を受け取れます。

ただし、解約返戻率の高い会社は低解約返戻型の終身保険であることにも注目しなければなりません。

低解約返戻型の終身保険の場合、保険料払込期間中に解約した場合の返戻率は通常の返戻率の60%~70%程度に抑えられています。

払込期間の途中で解約をしてしまうと、解約返戻金は少なくなってしまう点に注意してください。

では、次からは保険料が安く、解約返戻率が高いおすすめの終身保険商品の概要と特徴を順にご紹介していきましょう。

堂々のランキング1位!文句なしの王道、オリックス生命の終身保険「RISE(ライズ)」



オリックス生命の終身保険「RISE(ライズ)」は、手軽な保険料と解約返戻率の高さが魅力のおすすめの終身保険です。

終身保険「RISE(ライズ)」の概要

保険名称

終身保険RISE

保障内容

死亡保険金 高度障害保険金

特約

リビング・ニーズ特約 介護前払い特約

保険金額

200万円~5,000万円(100万円単位で設定が可能)

保険料払込期間

・終身払い
・短期払い
年数で選ぶ場合:10年払済、15年払済、20年払済
年齢で選ぶ場合:50歳払済、55歳払済、60歳払済、65歳払済、70歳払済、75歳払済、80歳払済
※契約年齢によって選べる払込期間が変わります

契約可能年齢

15歳~75歳

払込方法

月払、半年払、年払から選択可      口座振替、クレジットカード払いに対応

その他

不慮の事故により、その事故の日から180日以内に約款所定の身体障害の状態に該当したときは、将来の保険料の払込が免除されます。

保険料例

保険金額500万円・60歳払済の場合の月払保険料の例をご紹介します。

契約年齢

男性

女性

20歳

6,455 円

5,920 円

25歳

7,630 円

7,010 円

30歳

9,240 円

8,495 円

35歳

1万1,540 円

1万605 円

40歳

1万5,040 円

1万3,810 円

45歳

2万1,035 円

1万9,320 円

50歳

3万2,975 円

3万0,355 円

特徴とデメリットを解説

オリックス生命の「終身保険RISE(ライズ)」の特徴は、手ごろな保険料でありながら高い解約返戻率を誇る点にあります。

払込期間中の返戻率を低く抑えることによって、低い保険料と払込期間終了後の高い解約返戻率を実現しています。

また、保険期間や払込期間も細かく設定してあり、希望に合わせて自由に組み合わせられる点もおすすめの理由です。

一方、デメリットもないわけではありません。

オリックス生命では代理店販売やダイレクト販売を中心としています。

そのため、従来の生命保険会社のように営業員に相談をしたうえで加入を検討したい人や、契約後も営業員による定期的なフォローを希望している人には、不向きだと言えるでしょう。

安定性に定評あり!SOMPOひまわり生命「一生のお守り」

SOMPOひまわり生命は、日本を代表する三メガ損保の一角を成すSOMPOホールディングスの完全子会社であり、大手ならではの安定性が魅力の保険会社です。

かつては、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命という社名でしたが、2019年に社名を変更しています。

SOMPOひまわり生命「一生のお守り」の概要

保険名称

一生のお守り

保障内容

死亡保険金 高度障害保険金

特約

特定疾病診断保険料免除特約
年金移行特約
リビング・ニーズ特約
介護一時金特約
介護前払特約
指定代理請求特約

保険金額

50万円から10万円刻みで設定可能

保険料払込期間

・終身払い
・短期払い 55歳払済、60歳払済、65歳払済、70歳払済、75歳払済、80歳払済、85歳払済、90歳払済
※契約年齢によって選べる払込期間が変わります。

契約可能年齢

1歳~75歳

払込方法

月払、半年払、年払から選択可     口座振替、クレジットカード払いに対応

保険料例

保険金額500万円・60歳払済の場合の月払保険料の例をご紹介します。

契約年齢

男性

女性

20歳

6,825円

6,300円

25歳

8,005円

7,405円

30歳

9,640円

8,920円

35歳

1万1,990円

1万1,080円

40歳

1万5,575円

1万4,370円

45歳

2万1,480円

1万9,815円

50歳

3万3,235円

3万710円

特徴とデメリットを解説

SOMPOひまわり生命の「一生のお守り」は、業界トップクラスの解約返戻率と手ごろな保険料を両立している保険です。

保険料払込期間中の解約返戻金を通常の終身保険の70%とすることで、一生涯の死亡保障でありながら、通常の終身保険と比べて割安な保険料を実現しています。

「特定疾病診断保険料免除特約」を付帯すると、がん(悪性新生物)、急性心筋梗塞、脳卒中により所定の自由に該当した場合は、以降の保険料の支払いを不要とできます。

また、SOMPOひまわり生命では5年ごとの利差配当付きの「終身保険」や、医師による審査や告知が不要な「新・誰でも終身」など、さまざまな終身保険のラインナップが用意されている点も魅力です。

デメリットとしては「一生のお守り」は対面販売のみで加入できる保険であり、インターネットなどを利用して気軽に加入できないという点が挙げられます。

外資系大手グループ!マニュライフ生命「こだわり終身保険v2」

マニュライフ生命は、カナダに本拠を持つ大手の金融サービス会社であるマニュライフ・ファイナンシャルのグループ会社です。

日本で初めて医療保障への非喫煙者保険料率を導入した会社として知られています。
 

マニュライフ生命「こだわり終身保険v2」の概要

保険名称

こだわり終身保険v2

保障内容

死亡保険金 高度障害保険金

特約・特則

特定疾病保険料払込免除特則
無配当新災害割増特約
リビング・ニーズ特約
指定代理請求特約
無配当年金特約
無配当年金支払移行特約

保険金額

200万円から7億円 ※10万円刻みで設定可能

保険料払込期間

・終身払い
・短期払い 年数で選ぶ場合:20年と30年から選択可
年齢で選ぶ場合:35歳払済、40歳払済、45歳払済、50歳払済、55歳払済、60歳払済、65歳払済、70歳払済、75歳払済、80歳払済、90歳払済から選択可
※契約年齢や特定疾病保険料払込免除特則の付帯の有無、非喫煙者保険料率の適用の有無によって選べる払込期間が変わります。

契約可能年齢

0歳~90歳

払込方法

月払、半年払、年払から選択可      口座振替、クレジットカード払いに対応

保険料例

保険金額500万円・60歳払済の場合の月払保険料の例をご紹介します。

 

非喫煙者

喫煙者

契約年齢

男性

女性

男性

女性

20歳

6,060円

5,795円

6,560円

6,180円

25歳

7,035円

6,755円

7,635円

7,220円

30歳

8,330円

8,015円

9,070円

8,585円

35歳

1万125円

9,705円

1万1,050円

1万420円

40歳

1万2,980円

1万2,360円

1万4,205円

1万3,285円

45歳

1万7,300円

1万6,290円

1万8,960円

1万7,520円

50歳

2万3,865円

2万2,170円

2万6,120円

2万3,785円

55歳

3万8,720円

3万5,610円

4万2,055円

3万7,885円

特徴とデメリットを解説

マニュライフ生命の「こだわり終身保険v2」では、非喫煙者と喫煙者の保険料を分けており、非喫煙者の保険料が割安に設定されています。

非喫煙者には特におすすめの終身保険です。

がん保険などでは喫煙によって肺がんのリスクが高まるため、非喫煙者と喫煙者の保険料に差をつけている場合がありますが、終身保険で非喫煙者の保険料が割り引かれるのは珍しいケースです。

また、マニュライフ生命の「こだわり終身保険v2」は対面での販売のみとなっているため、加入時にはマニュライフ生命の営業員か代理店を通じて申し込め、インターネット上での申し込みはできません。

人々はなぜ終身保険に入るのか?


終身保険はどのような目的をもって加入する保険なのでしょうか。

終身保険の加入者の多くは自分の葬儀費用を家族に負担させたくないという想いや、貯蓄性の高さに重点を置き、終身保険に加入しています。

それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。

自分の葬儀費用など

人が亡くなれば、ほとんどの場合、葬儀が執り行われます。葬儀が終わると今度は葬儀費用をすぐに支払わなければならないのです。

亡くなった人の預貯金は死亡後に凍結されてしまい、遺族がすぐにお金をおろすことはできません。

そのため、家族に葬儀を取り仕切る手間だけでなく、費用面でも負担をかけることになってしまうのです。

しかし、終身保険であれば、保険金の請求手続き後、速やかに保険金を受け取れるため、葬儀費用にも充てることが可能です。

このような事情から自分が亡くなった後、残された配偶者や子供に自分の葬儀費用を負担させたくないという理由で終身保険に加入している人が多くいます。

葬儀費用は地域によっても異なりますが、平均すると200万円弱が必要になると言われています。

また、新たにお墓を購入する場合は、墓地を購入するための永代使用料、墓石を立てるための費用、墓地管理料を支払う必要があります。

どのような場所に、どのような大きさの墓地を求め、どのような墓石を立てるかにもよりますが、お墓を購入する時の費用は150万円~350万円程度が相場だと言われています。

葬儀にかける費用や墓の購入にかける費用は、地域の習わしによっても、家ごとの考え方によっても異なるでしょう。

しかし、決して少なくない額の費用が必要になることは事実です。

自分が亡くなった後の葬儀費用などを目的に終身保険に加入する場合は、加入前に葬儀費用などにどのくらいが必要になるのかを考えて、保険額を設定することをおすすめします。

貯蓄性

終身保険は、解約返戻金がある保険です。

そのため、老後の資金などを貯蓄することを目的に終身保険に加入する人も少なくありません。

2022年3月現在、メガバンクの普通預金の金利はわずか0.001%です。

定期預金の金利も0.002%と、超低金利時代と言われるほどの低い金利が続いています。

毎月、保険料とほぼ同額の1万円を30年にわたって積み立てたとしても、利息として受け取れる額はほんのわずかです。

一方、終身保険の解約返戻率が高いオリックス生命を例に考えると、60歳払済の場合、保険払込期間終了後の解約返戻率は115.90%となっています。

したがって、老後のために長期にわたってお金を貯めたいと考えている場合は、銀行へ預けるよりも終身保険に加入した方がお得になるのです。

さらに、終身保険は年末調整や確定申告で生命保険料控除を受けられ、節税効果も得られるというメリットもあります。

貯蓄を目的に終身保険に加入している人が多い理由はこの点にあります。

遺族のための万が一の備えは、別の保険を考えよう

自分が亡くなった後、残された家族の生活を支えるために終身保険への加入を考えている人もいらっしゃるでしょうか。

しかし、家族の生活費の保障が目的であれば、終身保険への加入はおすすめできません。

子供を扶養している期間は子供の生活費や教育費用がかかります。

しかし、子供が経済的に自立する年齢になれば、それ以降は子供を養うことを目的とした保険は不要となります。

子供の教育期間中の保障を考えている場合は、加入期間を子育ての期間に限定し、終身保険よりも低い保険料で手厚い保障を得られる定期保険に加入する方が、メリットが大きくなります。

保険加入時には、目的に合わせた保険を選ぶことが大切です。

終身保険の選び方のポイント


終身保険は、葬儀費用などの準備、または貯蓄性を重視する人におすすめの保険であることをご紹介しました。

では、実際に終身保険の加入をするときには、どのような点に気をつければいいのでしょうか。

終身保険を選ぶ際のポイントをご紹介します。

保険料で比較


終身保険の加入時には、保険料を比較することが大切です。

保険料は安いほどいいと考えがちですが、保険料を比較するときには払込期間にも注目することを忘れないようにしましょう。

保険料を見ると、払込期間が長い方が月々の保険料額は安くなっています。

しかし、支払う保険料の総額で考えると、払込期間を短くした方が総支払額は安くなるのです。

また、仕事を定年になった後も保険料を支払い続けられるのかという問題もあるため、払込期間はあまり長期に設定しない方が安心でもあり、お得にもなります。

保険料を比較する際には、保険料の安さだけでなく、払込期間もしっかりと確認しておくようにしましょう。

解約返戻率で比較

貯蓄を目的に終身保険に加入する際には、特に解約返戻率を比較することが重要です。

解約返戻率が高いほど、支払ってきた保険料の総額よりも高い返戻金を受け取れます。

今回ご紹介した解約返戻率が高い保険商品のように、保険払込期間中の解約返戻率を低く設定することで、割安な保険料と払込期間終了後の高い解約返戻率を実現している会社もあります。

長期的な貯蓄を考えている場合は、銀行へお金を預けるよりも解約返戻率が高い終身保険に加入した方が、効率よくお金を増やせます。

しかし、払込期間の途中で解約してしまうと、それまでに払ってきた保険料の総額よりも少ない額しか受け取れなくなってしまいます。

終身保険に加入する際には、長期にわたって保険料を支払っていけることを前提にし、想定する払込期間と解約返戻率を事前に確認するようにしましょう。

変額終身保険って?メリットや加入に向いている人は?


ここまでに紹介してきた終身保険は「定額終身保険」と呼ばれる保険です。

終身保険にはいくつかの種類があり、その中の1つに「変額終身保険」があります。変額終身保険の概要やメリットなどをご紹介します。

変額終身保険の概要

定額終身保険とは、運用成果に関わらず契約時の保険金と解約返戻率が約束されている保険です。

それに対し、変額終身保険は運用成果によって保険金と解約返戻率が変わる保険です

ただし、最低保険金額は保証されているため、極端に保険金が下がる心配はありません。

変額終身保険のメリット

変額終身保険のメリットは、インフレに強いという点です。

長い期間にわたって保険に加入する終身保険では、加入期間中にインフレが起き、保険金を受け取るときには物価が上がっている可能性もあります。

変額保険の積立金は株式や債券などで運用されるため、インフレ時には価値が増えます。

したがって、インフレが起きたときには、変額終身保険では高額の保険金を受け取れるのです。

加入に向いている人を解説

変額終身保険が向いている人は、投資に対して前向きな考えを持ち、市場の原理についてある程度の知識を持っている人です。

価値が上がったタイミングで解約をしたいと考える人や、価値が上がらなければ保険金として受け取れればいいと考える人におすすめの保険です。

一方、変額終身保険では保険金の最低保証額は設定されていますが、解約返戻金については最低保証がありません。

そのため、解約返戻金を受け取ることを前提として終身保険への加入を考えている人には、不向きな保険だと言えます。

おすすめの変額終身保険2社を解説


変額終身保険に関心がある人におすすめしたいのは、以下の2社の商品です。 それぞれの概要をご紹介します。

ソニー生命「バリアブルライフ変額保険(終身型)(無配当)」の概要

ソニー生命は、大手電機メーカーであるソニーグループの生命保険会社です。

対面販売形式をとっており、ライフプランナーと呼ばれる営業員によるライフプランニングのもと、1人ひとりに最適なプランを提案しているという特徴があります。

保険名称

バリアブルライフ変額保険(終身型)(無配当)

保障内容

死亡保険金高度障害保険金

特約

平準定期保険特約
平準定期保険特約(喫煙リスク区分型)
無解約返戻金型平準定期保険特約
家族収入特約 逓減定期保険特約
災害死亡給付特約 傷害特約
がん特約
リビング・ニーズ特約
ナーシング・ニーズ特約
保険料払込免除特約
買増権保証特約
5年ごと利差配当付年金支払特約

保険金額

200万円~7億円

契約可能年齢

0歳~85歳

払込方法

月払、半年払、年払から選択可  口座振替、クレジットカード払いに対応

その他

積立重視型と保障重視型の2つのタイプから選べます。

特別勘定の種類と資産運用

ソニー生命「バリアブルライフ変額保険(終身型)(無配当)」では、次の8つの特別勘定から資産運用の対象を選べます。

特別勘定の種類

主な運用対象

ベンチマーク

株式型

上場投資信託・国内の株式

日経平均株価

日本成長株式型

追加型株式投資信託「フィデリティ・日本成長株・ファンドVA3(適格機関投資家専用)」

TOPIX

世界コア株式型

追加型株式投資信託「ワールドエクイティ・ファンドVL<適格機関投資家限定>」

MSCIワールド・インデックス

世界株式型

有力な無形資産保有企業、世界各国の株式

MSCIワールド・インデックス

債券型

円貨建債券

世界債券型

国外債券

FTSE世界国債インデックス

総合型

円貨建債券、国内株式など

短期金融市場型

短期債券、短期金融商品

短期金利(無担保コール翌日物など)

プルデンシャル生命「変額保険(終身型)(無配当)」の概要


プルデンシャル生命はアメリカ最大級の保険・サービス機関であるプルデンシャル・ファイナンシャルの生命保険会社です。

ソニー生命同様、ライフプランナーと相談のうえで最適なプランに加入できます。

保険名称

変額保険(終身型)(無配当)

保障内容

死亡保険金高度障害保険金

特約

リビング・ニーズ特約
指定代理請求特約
介護前払特約 新買増権保証特約
特定疾病保険料払込免除特則 等

払込方法

月払、半年払、年払から選択可 口座振替、クレジットカード払いに対応

その他

契約の基本保険金額が500万円以上の場合は、高額割引制度があり、保険料は割安となります。

特別勘定の種類と資産運用

プルデンシャル生命「変額保険(終身型)(無配当)」では、次の6つの特別勘定から資産運用の対象を選択できます。また、途中で変更をすることも可能です。

特別勘定の種類

主な運用対象

目的・基本性格

総合型

国内外の株式・公社債

運用対象に分散投資を図り、着実な成長と中長期的観点に立った収益の確保を目指します。

債券型

国内の公社債

安全性・収益性に重点を置いた運用を目指します。

株式型

国内の株式

中長期的観点に立った収益の確保を目指します。

米国債券型

米国の公社債

利息収入、値上がり益などの確保を目指します。

米国株式型

米国の株式

中長期的観点に立った収益の確保を目指します。

REIT型

国内のREIT

安定的な利回りなど収益の確保と運用資産の成長を目指します。

まとめ

終身保険のおすすめ5社と変額終身保険のおすすめ2社についてご紹介しました。

終身保険は、自身の葬儀費用やお墓の購入費用に充てることを目的として加入することが多い保険です。

また、解約返戻金があることから、長期的な貯蓄を目的に加入する人も少なくありません。

終身保険を選ぶ際には、払込期間と保険料の額を比較しながら保険料を安く抑えられ、かつ解約時の返戻率が高い保険を選ぶことが大切です。

また低解約返戻型の保険は、保険料払込期間中の解約返戻率を低く設定して、保険料払込終了後の解約返戻率を高め、保険料を手ごろな価格に抑えた商品です。

低い保険料で高い解約返戻金を受け取れますが、保険料払込期間中に解約してしまうと返戻金が少なくなってしまうため注意が必要です。

また、投資に積極的に取り組みたい人には運用成果によって保険金や解約返戻金が変動する変額終身保険もおすすめです。