初の真夏日となった広島市内。中区基町の交差点には逃げ水が現れ、行き交う人の足が揺らいで見えた(29日午後1時57分、撮影・田中慎二)

 中国地方は29日、高気圧に覆われ、各地で気温が上昇した。広島市中区、東広島市など、全80観測地点のうち25地点で今年初めて、最高気温が30度以上の「真夏日」となった。

 最高気温が31・1度に達した広島市中区。繁華街では、日差しに照らされた路面に水たまりができたように見える「逃げ水」が現れ、通行人の足が揺らいで見えた。日傘を差したり上着の袖をまくったりして暑さをしのぐ姿も目立った。

 最高気温が32・1度に達した府中市では、土生町の子育て支援施設「こどもの国ポムポム」そばの親水エリアが家族連れでにぎわった。同市中須町の会社員後藤弘樹さん(31)は「5月とは思えない暑さですね」と水遊びをする6歳と3歳の子どもを見守っていた。

 この日、中国5県で真夏日となったのは、広島県安芸太田町33・7度▽山口市33・2度▽高梁市32・8度―など44地点。62地点は最高気温が今年最高で、軒並み7月中旬から下旬並みの暑さとなった。呉市蒲刈町(30・3度)と岩国市玖珂町(32・7度)は、5月の観測史上最高となった。

 広島地方気象台によると、山陰の北側を低気圧が通過する影響で30日は各地で雨が降るとみられ、31日以降もしばらくは高温にならないもようという。

関東では猛暑日の地域も