仕事やアクティビティのあとに恋しくなる大人の飲み物の代表格「ビール」。今年もその季節がやってきました!中でも、近年盛り上がりを見せているのが「クラフトビール」。最近では、多くの飲食店で楽しめるようになりました。
 その一因に、キリンビール株式会社が提案する新たなクラフトビールの楽しみ方と新型ディスペンサーの存在があるとか?その真相を確かめるべく、キリンビール㈱(広島市中区)に訪問取材してきました!教えてくれたのは、同社中国支社広島中央支店の重田海維生さん。クラフトビールの魅力や可能性について、たっぷりと聞いてきました。

取材を受ける重田さん(右)

話題のクラフトビールとは?なぜ人気が出ているの?

 ―(今さら聞きにくいですが…)クラフトビールってどんなものですか?

 重田さん 現在、日本において「クラフトビール」の明確な定義はありません。原材料や製造方法による個性を「ビアスタイル」といい、正解は分かりませんが世界で150種類以上あるとも言われています。キリンビールではクラフトビールを「造り手の感性と創造性が楽しめるビール」と考えています。

なるほど特に決まった形は無いのですね。しかし、そんなに種類があったなんて驚き!

いまクラフトビールが注目されるわけは?

 重田さん 今、世界的にクラフトビール市場は伸長しています。また日本でも近年、地域の特産品創出や地元産品の消費拡大を目指す動きなどで、日本各地でクラフトブルワリーが増えています。
 一部で国内の「ビール離れ」が叫ばれる一方、クラフトビール人気は右肩上がりです。理由の1つに、価格より、個性やデザイン・ブランドイメージや造り手の価値観に共感して商品を選ぶといった消費行動の変化が考えられます。製造者の顔が見える、地域の特産物を副原料に用いるなど、より身近に感じられるのがクラフトビールの魅力といえるでしょう。多様なビール文化に触れることで新たな「出会いの場」を提供したいと考えています。

 なるほど。従来の「ビール像」に捉われず、造り手や消費者の“個性”にアプローチできるのがクラフトビールの醍醐味なのですね!

 ―キリンビールが手がける「SPRING VALLEY 豊潤<496>」について教えてください!

 重田さん 2021年3月の発売後、さらなる「おいしさ」を追求して今年3月にリニューアルしたのが「SPRING VALLEY 豊潤<496>」です。最大のポイントは「キリンラガービール」の約1.5倍の麦芽を使い、希少な日本産ホップ「IBUKI」を加えたことです。一切の妥協をせず、素材も手間も時間も惜しまず、豊潤さと味と香りのバランスを高めた渾身作です。
 よろしければ実際に召し上がってみられますか?

 いいんですか!?キリンビール渾身のクラフトビール!ぜひ飲んでみたいです!

 

 グラスに注がれた「SPRING VALLEY 豊潤<496>」。普段から飲みなれたビールに比べ濃い琥珀色は存在感たっぷり。口元に運ぶ前から華やかな香りが漂います。5種類のホップによるコクのある苦みは想像以上の爽やかさで驚き!キレよくすっきりした味わいと力強いのど越し、あとに残る豊潤な香りの余韻は、ゴクゴク飲む爽快感が味わえます! 
 生粋(きっすい)のビール党はもちろん、普段ビールを飲まない人やクラフトビールの “強い個性”が苦手な人、カクテルが好きな人にもおすすめしたい「万能ビール」だと感じました!

新型ディスペンサーでビール市場の新たな可能性を開拓!?

 ―最近よく聞く、「タップ・マルシェ」って何ですか?

 重田さん 当社が飲食店向けに展開しているのが1台で4種類のビールが提供可能な小型ディスペンサーです。「マルシェ(市場)のように、個性豊かで多様なクラフトビールを楽しんでもらいたい」という思いで名付けられました。このディスペンサーは18年3月に初登場して以来徐々に設置店が増えています。

 最大の特徴は、提携する日本各地のスプリングバレーなどキリングループも含め14ブルワリー、27種類のクラフトビール(※)からお好きな商品を選択して仕入れが可能なことです。ディスペンサー1台で同時に最大4種のボトルをセットできるため、季節や好み、料理に合わせたビールを提供できます。また、従来のディスペンサーと比べ省スペースで、重いアルミ製の樽も不要。交換が簡単な3Lのペットボトルを差し込み繋げるだけです。機器の洗浄も簡単で、その際に発生していた廃棄ビールのロスも軽減できるなど、労力もコストも抑えることができるディスペンサーです。※期間限定品除く

 なるほど!お店にとってもいろんな面で助かりますね!しかしここで1つの疑問が…。
なぜキリンビールが他社製のクラフトビールを取り扱うのだろう・・・?

事業を通じて人と人とのつながりを創り、こころ豊かな社会の実現を目指す『CSV』の考え方

 重田さん 私たちは、社会的ニーズや社会問題の解決に取り組むことで社会的価値の創出と経済的価値の創出を実現し、成長の次なる推進力にしていく『CSV(Creating Shared Value)』共通価値の創造、を経営の根幹に据えています。当社の利益だけを追求するのではなく、社会と共創し市場活性化に役立つ存在でありたいのです。全国のブルワリーや原料生産者、酒屋など、ビールに携わる皆さんと協力して魅力を高めていくのが当社の願いです。「100年後もビールが社会にとって魅力的で価値ある存在であることに貢献したい」。そんな思いから、連携する醸造所や設置店舗を「パートナー」と呼び、同じ方向を向いてビールの明るい未来を目指しています。

 利益の追求や流行に乗るだけではなく、ビール文化の持続のため社会に貢献しながら経済価値を創出し、心豊かな社会の実現を目指す―。その姿勢に、並々ならぬ“ビール愛”を感じました。


選べる喜び、試せる楽しさ!広がるビールペアリング

「タップ・マルシェ」設置店に行ってみた!

 実際のお店やお客様の反応やいかに。今回は安芸郡府中町にある「御食事処 金太郎」に伺いました。このお店は、和洋中の多彩な料理をリーズナブルな価格で味わえる創業70年を誇る人気店。約300種類という驚きのメニュー数は、どれも逸品揃いです。店長の登田章治さんにお話を聞きました。

 

 登田店長 元々クラフトビールには興味があったものの、少量の瓶で取り扱うことの難しさがあり断念していました。その悩みを解決してくれたのが「タップ・マルシェ」で、2018年に導入しました。私自身、ビールの造り手が込めたこだわりや個性が詰まった商品を知れて楽しいですし、4種類の「クラフト飲み比べセット」はお客様に大変好評です。取り扱いも簡単で助かっています(笑)

 お店もお客様も楽しめるって素敵ですね!現在は、3ヵ月に1度の頻度で仕入れる種類を変えているそうで、それができるのも「タップ・マルシェ」の醍醐味ですね!

クラフトビールのうまい店の証「タップ・マルシェ」

「料理とクラフトビールを合わせた多様な提案ができるのも嬉しい」と登田店長は話します。

 登田店長 バラエティ豊かな料理と一緒に飲むクラフトビールは、格別の美味しさがあります。今まで考えられなかったペアリングに挑戦できるのも「タップ・マルシェ」がある店ならでは。肉や魚などそれぞれに合うクラフトビールを揃えてお待ちしています!

 

 「今日はどんな料理とビールに出会えるかな?ビールって楽しい!」そんな驚きと感動の体験が広がり、たくさんの人が“ビール愛”にあふれることを願います!

 キリンビールの経営の根幹に据えられているCSVの考え方は、ビールを通じて人と人を繋げ、誰もが幸せになるための循環を創り出していると感じました。ビールは「人を幸せにする飲み物」です。変化に富む時代だからこそ、仲間で集まってビールを飲み、分かちあう。そんなひと時が私たちには今、必要なのかもしれません。

<店舗情報>
御食事処 金太郎
住所        広島県安芸郡府中町桃山1-5-6
アクセス  JR山陽本線 向洋駅北口改札を出て徒歩6分。鹿籠郵便局から徒歩1分。
電話番号  082-282-4515
営業時間  月~土、祝前日: 17:00~23:00 (料理L.O. 22:15 ドリンクL.O. 22:40)
定休日     日、祝日
公式ホームページ https://kintaro.owst.jp/

<協力> キリンビール㈱中四国統括本部 キリンビール㈱中国支社広島中央支店https://www.kirin.co.jp/

<企画・制作> 中国新聞社地域ビジネス局