被爆翌年、広島市内の焦土に立てられた卒塔婆。南無阿弥陀仏と書かれた下に犠牲となった藤本周三さんたち9人の名前が並ぶ。今の原爆慰霊碑付近とみられる(原爆資料館所蔵)

 米軍が広島市に投下した原爆の爆心地に近く、現在は平和記念公園(中区)の原爆慰霊碑がある辺りで喫茶店を営んでいた家族を一周忌に弔う卒塔婆の写真が残っていた。店の跡付近で撮影されたとみられ、被爆死した夫婦や子どもたち計9人の名前が書かれている。多くの市民や各国の首脳が訪れる追悼の場の悲惨な被害を伝える貴重な一枚だ。