2023年夏に営業を終えるそごう広島店の新館(撮影・田中慎二)
そごう広島店の本館(左)と新館(広島市中区)

 百貨店のそごう広島店(広島市中区)は22日、新館の営業を2023年夏に終えると発表した。隣接する本館は同年秋、全館を改装して売り場面積を増やし、リニューアルオープンする。新館は開業から約30年で閉館する。

 新館はNTTクレド基町ビルの地下1階から地上9階に入り、売り場面積約2万3千平方メートル。ビルを所有するNTT都市開発(東京)から賃借している。衣料や宝飾、家具、雑貨などのテナントが入る。そごう広島店の開店20年に合わせて1994年4月、同じビルの専門店街パセーラと同時にオープンした。

 本館は、約3万2千平方メートルの売り場を約3万6千平方メートルに広げる。本館と同じビルの専門店街「アクア広島センター街」側まで1、2階を1割余り増床し、美容や高級ブランドの売り場を充実させる。全館改装は2004年3月以来となる。

 新館の賃借契約は24年4月まで。そごう・西武(東京)は閉館について「契約満了が理由。本館から1回外に出て新館に入る構造も問題だった。本館に集約して回遊性を高める」と説明した。

 建物を所有するNTTグループは「市中心部の一等地。間が空かないように次のテナントを見つけたい」と強調。同様に管理するパセーラにはフィットネスジムや結婚式場などが入っており「物販だけにこだわらずに店舗構成を考える」との姿勢を示した。

 セブン&アイ・ホールディングスは、傘下のそごうなどの百貨店の売却を検討している。そごう・西武は「今回は一切関係ない。今後も広島で百貨店として継続していく」とした。新館の従業員の雇用は維持するという。テナント従業員の雇用は各社の判断になる。(桑田勇樹、筒井晴信)

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