駄菓子の品ぞろえを確認する原田さん。多くが1個10円で、5円の品もある

 原材料の価格高騰で幅広い分野で値上げが相次ぐ中、中国地方の駄菓子店が頭を悩ませている。仕入れ値が上がっても、親しみやすい価格が魅力なだけに、1円単位の値上げに気をもむ。利益を度外視して価格を据え置くケースもある。駄菓子と並ぶ商品である海外産のおもちゃも円安で値上げの波にさらされ「子どもの社交場」が揺れている。

 山口県防府市の防府天満宮近くの赤いのれんをくぐると、1個10円を中心に100種類以上のグミやガムが所狭しと並ぶ。子どもが硬貨を握りしめて集う「駄菓子屋はらしょう」。春にフルーツ味の棒状ゼリーのメーカー希望小売価格が10円から12円になるなど、今年は約3割の駄菓子の仕入れ値が上がった。スライムなどの玩具も中国産が主で、円安を背景に7月以降の仕入れ値が上がる見込みだ。

 それでも同店はほとんどの価格を据え置く。「10円を12円にすると2割増し。