熊本豪雨から2年を迎えた。地域気象観測システム(アメダス)のデータによると、計25万ミリもの雨が降った。もうすぐ4年になる西日本豪雨の23万ミリ余りを上回る量。年々、スケールを増すのだろうか。気になる大雨のシーズンを迎えた▲台風4号が近づいている。進路に当たる地域では大雨や土砂災害の恐れもある。警戒し、備えなくては。避難を判断するのに降水量は欠かせぬデータだろう。ところがアメダスの一部データが一時配信できなくなった▲おととい携帯大手のKDDIで発生した大規模な通信障害の影響である。同社の回線を使う約500カ所で観測データが更新、集約されにくくなった。ノロノロ進む台風で幸いだったのではないか▲つながらない―。KDDI回線のスマホや携帯電話は通話、通信がしづらい状況に。119番通報は固定電話でと消防庁は呼びかけた。宅配便の配送状況の確認、高齢者の見守りアプリ…。生活の至る所に支障が出た▲さまざまな部分がネットにつながり、便利になった暮らし。しかし案外もろそうだ。依存していては、いざというときが心配。自然災害のみならず、「通信災害」にどう備えるか。考えておかなくては。